何事も経験が大事!ということで湘南シクロクロス初挑戦してきました、福本です。
シクロクロスとは、ロードバイクに太いタイヤを装着した「シクロクロスバイク」でダートトラックを駆け巡る競技です。(だいぶざっくりしています。MTBでも出場でるレースもあります。)
CXブームといわれる昨今、私自身あまり感じたことがなかったのですが。
菱沼選手より、「出てみませんか?」といわれたのがちょうど1週間前で、「僕の自転車ありますから!靴もサイズ一緒ですし!」ということで、急きょエントリーし出場が決まりました。
出るからには他の選手の迷惑になってはいけませんので、砂場、くさむらで都合2回ほど練習を重ねましたが、障害物競走でもあるシクロクロス特有の乗り降りが苦手。ハチの字などはタイヤの感覚を掴んでしまえば何とかなりそう、しかし砂地と草とはまた勝手が違います。
2回の練習で少し慣れてきたかなというところでレース本番です。
菱沼選手にお借りした自転車はこちら。
リドレーのアルミバイクです。以前オフトレーニングとして使用していたバイクでサイズもばっちりなので機材面の心配はありませんでした。
シクロクロスバイクの特徴として、太いタイヤが挙げられます。泥、砂、草と様々なシーンが目まぐるしくあらわれるこのレースにとって頼みの綱は、タイヤの太さとエアボリュームとブロックパターンのみになります。因みにサイズは700*35Cというサイズがおおいようで、外径はロード用タイヤとほぼ同じですが、太さは1cm以上増えます。
もう一つ大切な要素として、空気圧の管理もレースを左右いたします。だいたい2気圧前後とロードバイクでは考えられないエアボリュームです。コースにより上げたり下げたりします。
チューブの形式はロードバイクと同じく、クリンチャー(チューブ入れるタイプ)、チューブレス(タイヤのみはめ込むタイプ)、チューブラー(張り付けるタイプ)の3種類で後者になるにつれ空気圧を落とすことが出来るので(クリンチャーは悪路でチューブを破裂させてしまうため、チューブレスはタイヤ自体が外れてしまうため)グリップ力では有利となりコーナリングでのアドバンテージとなります。
今回のタイヤは初心者にも管理のしやすいクリンチャータイヤでした。これならパンクをしても安心です。(練習中一度パンクしましたw)
これらのタイヤ特性を駆使して様々なコースを駆け巡ります。
タイヤが太くなるのに伴って、ブレーキのキャリパーもロードバイク用は使用できませんので、カンチブレーキと呼ばれるMTB由来のブレーキが使用されることが多いようです。このバイクもそうでした。効き目もやはりロードバイクのそれとは異なります。
ポジションのセッティングとしては、結構アバウトで走行性よりも苦手な乗り降りをやりやすいようにサドルを下げたポジションで臨みました。
今回のコースは、河川敷の土手と、運動場が組み合わさったコースでした。
シクロクロスで良く連想される「泥だらけ」の要素があまりないコースですので初心者の私でも何とか走ることが出来ました。
コースプロフィールはこちら。(赤いラインです)
高低差はほぼ無く、コーナリングのテクニックと踏める区間でどれだけスピードを乗せられるかがポイントです。
初心者の私は4つあるカテゴリーの一番下からのスタートです。このコースを4周するおよそ30分程のレースとなります。(シクロクロスのレースは周回数ではなく何分というくくりでレースが行われるそうです。今日のレースは最初の周回終了時、ラップタイムによりレース途中に4周回!と発表がありました。この辺はローカルルールがあるのかも?)
今日の難所は土手を駆け上がる階段や、それを一気に下るスロープなどなど。なんどもいうようですが初心者の私にとっては全てが難所なのですが。。特に乗り降りが必要になる部分は慎重に走りました。
とりあえず試走です。
シクロクロスのレースはコースプロフィールが当日にならないと分からないようですので、試走での慣熟走行はとても大事です。難所の一つ「きりもみヘアピン!」
勢いをつけてこぶ2つ駆け上がり、
頂上で切り返し、
こぶ2つ一気に下る。
コワい。。
試走はカテゴリー問わずなので、周りの速上手い選手達に圧倒される。
おっかなびっくり走りながら、体力の限り踏み続ける、とんでもない競技です。しかも本日の出走は少し多い50名とのこと。
大丈夫だろうか。。
あっという間にスタート前。
このレースのスタート順はエントリー順とのことで、ぎりぎりエントリーの私はモチロン50名のほぼ最後尾からのスタートです。
いつも以上にスタート緊張しました!隣には那須ブラ―ゼン入団が発表されたばかりの立教大学T選手。
スタートしてあっという間に最初の難所、下りながらのヘアピン!
スタート後の混沌とした集団、目の前で落車!すぐに降りて、脚で下る!降りるのはとくいです。(笑
無事落車を避けて、再乗車、焦ってクリートがはまらない。。
一つ一つの細かいミスで前との差がどんどん開きます。
コーナーや、
乗ったままでは越えられない段差、「シケイン」飛び越えたりと、シクロクロスっぽい!と走りながら感動を覚えました。(笑)
2周目に入るところで、「本日は4周のレースです!」と発表がある。
1周目終わった時点で「福本選手7位!」の放送が耳に入る。
おっ!と思いましたが、心拍数は既に限界近く。前との差は開く一方で後はどれだけポジションを下げないか、と守りのレースでした。
1周が長いと思いつつも、後続に追いつかれないように踏んでいきます。途中、中学生?と思われる子に抜かれポジションを落とす。シングルではゴールしたい。しかし明らかに後ろからのタイヤノイズが近づいてくる。折り返しですれ違うたびに距離が縮まっている。
黄色いTシャツのMTBライダーさんが近づいてくる。
寒空のなか半袖Tシャツの気合い!負けられない!
舗装路はシクロクロスバイクを生かしてギアを掛けて踏んで離しにかかりますが、コーナーのたびに近ずいてきます。
最後のこぶを切り返して安心したのも束の間!
テールツーノーズで黄色いTシャツが見える!
ヤバい!
刺される!
何とか振り切って先着!
この後熱い握手があったのは言うまでもありません。
結果8位でフィニッシュでした。
終わった後はTシャツライダーさんから逃げ切るのに必死で、フラフラでした。この酸欠な感じがシクロクロスの醍醐味とのことです。
それもそのはず。
ガーミンのログを見ると、心拍数のゾーンはほぼMAXのゾーン5!30分近くレース通しての平均心拍数は180拍/分でした。
終始全開なのできついはずです。
本日は普段見ることのないシクロクロスを是非見ていただこうと思い、お客様をお招きして観戦をしていただきました。コースの各所で応援いただき、大変励みになりました。綺麗なお写真も本当にありがとうございます。
シクロクロスの先輩、菱沼選手には様々サポートしていただき、無事シクロクロスデビューを果たすことが出来ました。来シーズンは私がお客様のデビューをサポートできるようになるように頑張ります!
お客様に見守っていただき、幸せなデビュー戦でした。
参加してみて、これはブームではなく文化になるなと感じました。
シクロクロスはエントリーできるレースも増えており、アットホームな雰囲気の会場が多くご家族連れでも一日楽しめるイベントだと思います。
まず立ちはだかる「機材用意の壁」をクリアできれば、この楽し(苦し)みを味わうことが出来ます。
エントリーモデルでは完成車で10万円台のモデルもありますので、来シーズンは私も自分のバイクを組んで参加したいと思います。自転車は練習、レース共に痛みますので高い機材は全く必要ありません。
今日でシクロクロスの虜になってしまいましたので、初心者としてカテゴリーステップアップできるように頑張りたいと思います!
寒空の中、お足を運んで応援していただきまして誠にありがとうございました。またSNSなどで激励をいただきました皆様にも御礼申し上げます。
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