Pedalistの福本です。
3/18(土)第4回 JBCF 宇都宮クリテリウムに出場いたしました。レースレポートをアップいたします。Pedalistチーム創設3年目でやっと優勝することができました!
■レース名:第4回 JBCF 宇都宮クリテリウム E2クラス
■1位 (出走110名 完走103名)
■距離:24km(3km周回*8周)
■ 天候:晴れ
■起床時体重:62kg
実業団レースの開幕戦として4年目を迎えるこの宇都宮クリテ、ここに参加をするといよいよシーズンが始まったなという実感が沸きます。
今年の目標としては、昨年と変わらずに表彰台に乗ってE1に昇格することと、富士ヒルクライムを65分で登り切ってゴールドリングを獲得することです。
ここまでの準備として、例年では冬の寒い時期12月~2月に1200km/月位のペースで乗りこみを行っておりました。昨年はスタートが早すぎ、寒い中頑張りすぎてピークが早くきすぎてしまって、いざレースが始まるといまいち調子が上がらないなという失敗のシーズンインでした。
今年は年始をのんびりスタートにして、コンディションを崩さないように室内でのトレーニングを主とし、あわせてウエイトトレーニングを取り入れました。せっかくトレーニングを行うのでChoiceサプリのプロテイン、BCAAも欠かさずに摂るようにしました。
ボディバランスとしては年始に60kg13%位の体脂肪率でしたが、このレース1週間前の計測では62kg11%でした。年末年始で蓄えた脂肪を減らしつつ、うまく筋肉に変化してくれたのかなと感じます。
ウエイトアップを目指した理由として、昨今の実業団レースの距離設定が短くなっていること、トラックレースでも頑張りたいなと思ったためです。
ネックなのは「冬のクリテリウム」「シクロクロス」等のトレーニングレースは一戦も出場しなかったので、レース勘の部分で不安材料があることです。
今回のコースはこちら。
起伏が全くないフラットなクリテリウムです。3kmのコースを8周回、24kmで争います。
一カ所存在するヘアピンコーナーをうまくクリアできるかがコースのポイントです。
今年の機材はこちらです。
■2017年モデル FUJI TRANSONIC ELITE 52サイズ
ホイール CRODER ALLEGRO9 CPEO
タイヤ Challenge CRITERIUM320 オープンチューブラー 700*23C
チューブ MICHELIN ラテックスチューブ
ハンドル DEDA ZERO100 Shallow 440mm
ステム OnebyESU スージーステム
コンポーネント SHIMANO ULTEGRA 6870 Di2 (クランク、ブレーキのみDURA ACE)
サドル Selle ITALIA SLR KIT CARBON FLOW
サイクルコンピューター Pioneer SGX-CA500
パワーメーター Pioneer SGY-910VL
ギア比 52/36 11-25T(クランク長167.5mm)
昨年に引き続き、フジのトランソニックで走ります。サイズを一つ落として52サイズを乗っております。昨年からはカラーリングの変更のみのマイナーチェンジで、エアロロードですが軽量で踏み応えのある剛性感が魅力です。
フレームが硬い中で自転車にしなやかさを出すために、ホイールにはクローダ―のアレグロ9CPEOを装着しております。CPEO加工がリムに施されたブレーキングに安定感のあるモデルとなります。昨年まではカンパのシャマルを使用しておりました。シャマルはしっかりと剛性感のあるホイールでした。
「硬いフレーム×硬めのホイール」という仕様で脚がフレッシュなうちは良いのですが、レース後半に脚が残しきれないことが多かったため、そのバランスを出すために程よい剛性感のクローダ―を選びました。1500g台のミドルハイトアルミホイールです。
タイヤもしなやかさを求めて、チャレンジタイヤのクリテリウム320をレース用として使用いたします。オープンチューブラーと呼ばれる製法で作られるこのタイヤは、いわゆるチューブを縫い込まないチューブラータイヤです。クリンチャーリムでもチューブラータイヤのしなやかさ、グリップ感を味わえるタイヤです。そのしなやかさゆえに寿命が短いのがネックです。チューブも相性のよいラテックスチューブを選択しました。
先日行ったAventura Cycling ~テクニックスキル上達スクール~の講師でもあるAVENTURA CYCLINGの管選手に「コーナリングが不得意で後半脚が辛い」という悩みをぶつけたところ、「自転車のどこかに逃げがないと身体にこたえるし、コーナリングは恐怖だよ」というアドバイスをいただいたのでそれを参考に今年の機材をチョイスしてみました。その甲斐もあってか、コーナーでの恐怖感は消えて不安なくレースを走ることが出来たと思います。
30分あまりの短いレースですので、ウォーミングアップはしっかりと行ってからスタートラインに並びます。
ギリギリまでウォーミングアップを行うか、少しでも前に位置取るために早めに切り上げるかは人それぞれですが、このコースは幅がありレース中でも前に出やすいので今回は前者を選びました。
スタート後、2周回に入るまでは人数も多く集団も落ち着きがありません。
周回を重ねるごとに人数も自然と減ってきます。周回中は心肺的にも余裕を感じることはできました。
ゴールから逆算して残り2周くらいで前に上がりたいのであまり急がずに周回ごとに位置を上げていきます。
クリテリウムといえばコーナリングが肝ですが、ホイール、タイヤをしなやかなものに変えたので路面の設置感にも安心感があります。コーナーをうまくこなせると立ち上がりのインターバルが緩くなりますので全体を通して足を温存することが可能です。
レース半ばの周回のパワーデータがこちらになります。
一周でコーナーが8カ所ありますので、8回の高出力ポイントがあります。600w近くに達しているので負担は少なくありません。
いかにゴールまで温存できるかが、勝負の分かれ目となります。
最後の周回までは比較的心拍は上がらずにこなすことができ、余裕を持って最終回を迎えました。
photo:Satoru.Kato シクロワイアード様よりhttp://www.cyclowired.jp/image/node/226459
最終回、ヘアピンコーナーを無事通過すると残りは500m。位置取り争いがレースで最も熾烈になるポイントです。
もうここからは出し惜しみせずに4~500W近く出しながら入賞圏内の6番手以内を死守します。
例年最終コーナーを立ち上がった順がそのままリザルトが残っておりますので、表彰台は固いかな、と感じました。
ちょうど前の選手が最終コーナー前で仕掛けたので番手を外さずに追走します。前を走る選手の伸びが良く、2番手で最終コーナーを立ち上がりました。
下ハンもってスプリンタースイッチを使いながら6→7→8までシフトアップし、150mの看板を超えて前の選手を抜かしにかかります。
前の選手を抜き、あとは後ろからの追従を許さないように踏み込んでゴールラインを通過、横を確認したところタイヤの影がありませんでしたので勝利を確信しずっとやってみたかったガッツポーズを!
12年間の自転車競技人生でロードレース初優勝。最高の瞬間でした。
ゴールに至るログ。
踏みはじめではしっかりと1000w以上で踏めており、スピードも右肩上がりなのでスプリントとしては成功でした。普段トレーニングでスプリントをかけるとMax1200w程度ですが、昨年のレースでは一度も1000w以上の数字は出ておりませんでした。少なからずウエイトトレーニングの成果が出ているのかなと感じます。
もちろん毎レース優勝を狙って、身体、機材のコンディションを整えて臨んでおりますが、意外にもあっけなく今年の目標の一つを優勝という形で達成することが出来ました。
今年は一度は表彰台にと考えておりましたが、まさかそんなに得意とはしていないクリテリウムで達成できるとは思いませんでした。どちらかというと日曜日のロードレースの調整になればと思っていたのですが、気負わない姿勢が良かったのかもしれません。
Pedalistとして実業団レースに参加し始めてから3年目、ということで高校生でいえば3年生に上がる年になるわけですが、その歳月を無駄にすることなくひとつ結果を残すことが出来て安堵の気持ちです。
表彰台の選手達を見渡すと、まだまだ人いちばい華奢なので、シーズン通してウエイトトレーニングにも取り組みたいと思います。
店頭をはじめ、SNS等で応援していただいた皆様にこの場をお借りしてお礼をしたいと思います。これからもよろしくお願いいたします。
レースは最高のトレーニングといいますので、ゴール後はすぐにプロテインを摂りました。Choiceサプリのプレーン味をオレンジジュースで割って飲んでおります。
日曜日はいよいよE1レースデビューです。心の準備は全くできておりませんがチャレンジャーの気持ちで挑戦したいと思います。
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