【レースレポート】神奈川県自転車競技選手権トラックレース大会

【レースレポート】神奈川県自転車競技選手権トラックレース大会

Pedalistの福本です。

1/28(日)に行われました、神奈川県自転車競技選手権トラックレース大会に参加いたしましたのでレポートをアップいたします。

2018年一発目のレースということで十分な準備をして臨みたかったところですが、昨年末に落車&骨折をしてしまいこの冬は計画通りなトレーニングはできませんでした。特に身体を大きくするべく取り組もうと思っていたウェイトトレーニングはほとんどできず少し不安の残る会場入りとなりました。

今回の会場は、昨年末のケイリングランプリの会場にもなった日本有数の競輪場「平塚競輪場」の400mトラックです。

バンクと呼ばれるこのトラック競技場ですが、場所によって傾斜角や走路の幅などが異なりそれぞれにいわゆる「クセ」が存在します。直線が長くコーナーがきつい為追い込みが有利といわれるバンクがあったり、傾斜が緩い為スピード乗りにくかったりと様々ですが、そういった意味ではクセもなくタイムの出やすいバンクとして平塚競輪は知られております。

今回使用する機材はこちら、フレームはブリヂストンアンカーのトラック用フレーム「TR9」です。

車体の紹介記事はこちら

スタッフバイクのご紹介~ANCHOR TR9 SSサイズ~

■フレーム ANCHOR TR9 SSサイズ
■フロントホイール CORIMA 3バトンホイール
■リアホイール CAMPAGNOLO GHIBLI トラック ディスクホイール
■タイヤ vittoria PISTA 23c
■クランク FC-7710 167.5mm (左側STAGESパワーメーター)
■サドル ZEROⅡ TT TIROX CPC
■チェーンリング SUGINO ZEN 52T
■小ギア SUGINO GIGAS 14T
■チェーン HKKベルテックスブルーチェーン
■ハンドル PROFILEDESIGN PRO SVET + T4カーボン
■ステム DEDA ZERO100
■ペダル PD-6800

4km個人追い抜きという、いわゆる4kmのタイムトライアルに重きを置いて用意した機材となります。
特にリアホイールのGHIBLIトラックホイールはハブがCULTベアリングということもあり、シンプルな機構のピストバイクではハブの抵抗の少なさは大きな武器になると考えます。

出場種目は午後からの予定でしたが、当日の練習時間は朝からということでバンクに入る前にはローラーを使ってウォーミングアップを試みますが、気温が5℃以下ということもあり中々温まってきませんでした。当日の天気予報も終日曇り空ということで寒い一日が予想されておりました。

タイムを出しに行く、という意味ではあまり良いコンディションではありませんが体調は良く、ウォーミングアップがうまく完了すれば風もなく走りやすいのではないかというのが、朝の周回練習での印象でした。

一種目目は4km個人追い抜きです。

400mトラックのホームストレート側とバックストレート側で2名が出走し、先に追い抜いた方が勝ちというルールですが、力が拮抗している場合はなかなか相手に追いつくことは少ないですのでタイムトライアル競技として認知されている方も多いです。

単純に4kmをどれだけ早く走りぬけるかというシンプルな競技ですが、時間にして約5分ほど息苦しさや脚の痛さとどれだけ向き合えるか、孤独な時間です。

タイムトライアル競技ですので空気抵抗の軽減を狙って、DHバーやエアロワンピース、シューズカバーなどあらゆるエアロ装備を満載で出走いたします。

着用しているワンピースはChampion System様の長袖スキンスーツのPedalistオーダージャージです。

15秒前からのカウントダウンより、いざ出走。

4kmなのでスタートはあまり重要ではなく、むしろどれだけ力を使わずに狙ったペースに乗せられるかが重要です。

今回のギア比は時速45km以上を100回転くらいで維持できるように52×14の3.71倍のギア比で臨みます。このギア比の選択がトラック競技では勝負の分かれ目となる場合もあります。この辺りは今後の改善の余地がありそうです。

始まってしまえば後は空気抵抗が増えないように頭を下げて、周回を重ねていくのみです。

400mなので単純に10周回ですが果てしなく続くように感じます…

この日はホームストレート側が向かい風、前面投影面積が極力減るようなフォームを心がけます。

頭の位置が肩より上にあるか下にあるかで20W位の出力差を感じます。

もちろん公道ではしっかりと前を見て走りましょう!サイコンの見過ぎも事故の元です!

対戦相手が脚力上位な選手でしたので400mトラックとはいえ追い抜かれないか心配でしたが何とか抜かれることなく苦しみ抜いてゴール。

タイムは5分14秒で6名出走中の2位でした。当面は5分切りを狙ってタイムを削っていきたいと思います。

1周回で1秒強縮めないと難しいですが、ほとんどぶっつけ本番な状態で気温も低めなコンディションですので今回のタイムは怪我明けとしては御の字ではないかと思います。

本日2種目目はスクラッチレース。

10kmの距離を走り、ゴールの着順で競う種目です。トラックレース版ロードレースと呼ばれ着順だけのシンプルなものなので見ている方にも分かりやすい種目ではないかと思います。400mトラックですので今回は25周回になります。

複数で走る種目の場合はハンドルをドロップハンドルに交換して出走いたします。

トラックレース用の自転車はハンドルを付け替えることにより様々なレースに対応させることが可能です。ホイールなども種目や外的コンディションによって選択をいたしますので、その結果によりタイムや着順にあらわれるところも機材スポーツとして面白い部分でもあると思います。

今回の出走人数は成年(大学生以上)のカテゴリで7名と比較的少なくあまりペースが上がらないことが予想されます。

スタートして程なく私を含む5名での戦いとなりました。

実業団でも見かけるジャージのチームの選手達が残り、赤いジャージのチームは2名出走しているので申し合わせたのかは不明ですがタイミングよく交互にアタックをしてゆさぶりをかけられるので注意が必要でした。

それぞれに思惑があり、スプリンターな選手は最後までペースを上げないようにスプリント狙い、長距離を踏める選手はアタックをしてゆさぶりをかけてあわよくば逃げ狙い、私は他チームを逃がさないようにチェックをしながら最後の2周でスパートをして抜け出そうと考えておりました。

ラスト3周になり、赤いジャージのアーティファクトレーシングの選手が一名1/4周差を付けて先行しており、集団に残った同チームの選手はもちろん追走には加わらないので、その選手が先頭に出たタイミングを狙って前の選手を捕えながら、後ろの選手を連れてこないようにスパートをかけましたが、イマイチキレにかけるアタックで結局2名の選手を引き連れてきてしまいました。

白いジャージのイルクオーレの選手は素晴らしい体格でいかにもスプリンター!という方だったのでゴールまでには何とかしなければと思っていたのですが、最後はスパッとスプリントを決められてしまいました。通りすぎるときの音が凄かったです!

優勝がなくなり気を抜いたところでゴール前50m、あわや後ろの選手にも刺されそうになりましたが何とか逃げ残り2着で終えることが出来ました。

ゴールを切るまで気を抜いてはいけませんね。道中何度もアタックされていたにも関わらず最後もキレのある追い込みでした!

トラックレースはあまり観戦の機会もありませんので、せっかくならばとお客様をご招待し、沢山の方にトラックレースを体感していただくことが出来ました。トラックレースは全てが競技場内で完結するので観戦するにも楽しんでいただけるスポーツではないかと思います。東京オリンピックは是非伊豆ベロドロームで現地観戦していただきたいです。

ローカルなレースということもあり気をつけていただければバンク内からの観戦も可能でしたので迫力をより間近で体感いただけたのではないでしょうか。

沢山の応援のおかげで怪我明けの復帰戦を無難な成績で終えることが出来ました。特にタイムトライアルは孤独な戦いですのでご声援が大きな後押しになることは間違いありません。この場をお借りして御礼申し上げます。

また、大会を開催していただきました神奈川県自転車競技連盟の役員の皆様、大会関係者の皆様のご尽力にも感謝したいと思います。

ひとレース走り終え、今年の目標も遠くはないと実感できましたので、4kmタイムトライアル5分切りを目標に今年一年頑張りたいと思います。

最後に今回の記事に使用いたしました写真を撮影いただきました、後藤様、素晴らしいお写真をありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。

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