皆さんこんにちは!メカを担当しております金久保です(^^)
もう寒くなてきましたね~
冬です!活動限界です 。
外は寒いのでローラーしか乗れないです。。。
外乗りが減ってきたこの時期に自転車のメンテナンス、カスタムをお勧めします。
今回はカンパニョーロ ホイールのベアリング交換をご紹介いたします。
カンパニョーロ ,フルクラムのホイールにはベアリングの種類が3種類あります。
・スタンダードスチールベアリング
・USBセラミックベアリング
・cultベアリング
それでは何が違うのか解説していきます。
・スタンダードスチールベアリング (ZONDA、Racing3、5、7等)
ベアリング球の素材 スチール
球受けカップ/コーンの素材 スチール
ベアリング潤滑剤の種類 ウレア系グリース
スチールは耐久性が高く普段使いに最適ではある。
錆発生のリスクがありる為グリスが枯渇しないように半年~1年定期的なメンテナンスが必要。
・USBセラミックベアリング (シャマル、Racing ZERO、BORA ONE、WTO等)
ベアリング球の素材 セラミック
球受けカップ/コーンの素材 スチール
ベアリング潤滑剤の種類 ウレア系グリース
高い回転性能を持ち、回転を妨げる抵抗や重量を減らしメンテナンスの頻度も少なくすることができます。
スタンダードベアリングより50%も優れた回転性能を持っています。
ベアリングの錆は起こりませんが、セラミックはスチールよりも固い為グリスが枯渇するとスチールのカップを削ってしまいます。
約1年程のメンテナンスが必要。
・cultベアリング (BORA ULTRA、WTO ULTRA、XLR、RacingZero Competizione等)
ベアリング球の素材 セラミック(ハイグレード)
球受けカップ/コーン の素材 スチール (表面特殊コーティング加工)
ベアリング潤滑剤の種類 オイル
トップクオリティーのセラミックボールにはぐグリスの必要はなく
カップ/コーンには精密に加工されております。
摩擦係数を劇的に減少させ、スタンダードスチールベアリングに比べ9倍もの回転性能を誇ります。
マテリアル加工の最先端テクノロジーを採用し、この驚くべき違いが出ているのです。
雨の中でもしっかり走る方は1年に1回ですが、通常であれば1年~2年のスパンでメンテナンスが必要です。
グリスではなくオイルを使用しており、その回転性能は平地でも滑空間を味わえるほどの違いがあります。
ホイールは回り続けるもの。
そんなホイールのベアリングは常に回転性能を高くしていきたい部分ですね。
今回はUSBベアリングからcultベアリングへのグレードアップカスタムのご依頼を頂きました。
いわゆるcult化です。
写真のようにハブボディからパーツを分解していきます。
↑フリーボディー内のベアリングシールドベアリングとなっており、少し錆付いているのが見て取れます。 カップ/コーンもベアリングが当たる部分が一部摩耗しています。
ハブ本体のベアリングは3種類のグレードがありますが、フリーボディ内のベアリングはどのグレードでもスチールの物がついています。
今回はこの部分もセラミックシールドベアリングに交換していきます。
cultベアリングはベアリングが付いているプラスチックの枠が琥珀色に透けております。
気持ちベアリング球の輝きが強く見えます。
ハブ本体にベアリングのカップ部分を専用工具で圧入していきます。
最適なオイルをアッセンブルし仕上げていきます。
グリスを使用するタイプはメンテナンス後に慣らしが必要です。
乗り出してすぐ最高の状態にはなりません。
オイルを使用するcultベアリングはそこまで慣らしが必要なく。
乗り出してすぐに最高の回転性能が体感できるほどです。
また、グリスの量を調整することで短距離決戦仕様に調整することも可能です。 ご自身のホイールのメンテナンスをいつ頃行ったか定かではない方は一度ご相談ください!
触ればすぐに状態がわかりますのでお気軽にどうぞ~(^^