2015年5月17日に佐渡島で開催された、佐渡ロングライド210に参加してきました。
Pedalistではレースだけでなくグランフォンド系のイベントを含めてファンライドも積極的に参加していきます。
名前の通り佐渡島1周=210kmを走りきりましょう!という一日中自転車に乗っていられる楽しいイベントです。更に風光明媚な景色と適度なアップダウン、充実したエイドステーションとリポート率も高く、直ぐに定員になってしまう人気イベントです。では早速イベントのレポートをお届け致します。
今回ペダリストから3名参加致しました。今年からロードバイクに乗り始めたN様。高校で自転車競技を行っているR選手、そして私野田の3名です。210kmのコースにエントリーするには、過去にオフィシャルな大会で100km以上を完走した実績が無いと参加出来ないようになっています。リタイアの人数を減らす為に必要な一つの指標だと考えられますが、かなりタフなコースと距離にも係わらず完走率が90%もあり、イベントによるテンションアップ!だけでなく確かな実績が物語っている物と思われます。では道中の様子を含めてレポート致します。
1,佐渡島までへの道のり
佐渡島は名前の通り島です。交通手段は船で渡るしか方法が無く移動時間が掛かってしまいます。今回は横浜から車で直江津まで行きフェリーで渡りました。バイクはCerveloS5、R3そしてLAPIERRE PULSIUMでの出陣です。横浜からのアクセスは圏央道が出来てた事で都内をバイパスして行けるようになった為、かなり時間短縮が出来る様になりました。直江津まで走行距離約300km!約5時間の旅です。
バイクは写真の様にミノウラのラックを使用して固定致します。ワンボックスカーですとフロントホイールを外すだけで簡単に固定できます。
フェリー乗り場の様子
時間帯にもよるでしょうが、近隣に商業施設はあまりありませんのでご注意ください。間展望台に上り周囲を見渡すと高い建物が無いため本当に遠くまで見渡せます。
食事はフェリー乗り場でラーメンを頂きました^^近所に美味しい回転寿司屋さんがあるのですが残念ながら開店前でした。
直江津~小木のフェリーは最近竣工したばかりで船内はとても綺麗です。以前は雑魚寝だった2等席も椅子席になりましたので陣地取り合戦をすることも無く座れます。ロングライドイベント時は満席ですのでゆったりと船旅が味わえます。小木はたらい船でも有名で。車で数分の所で写真の様にたらい船に乗ることが出来ます。お時間がある方は是非チャレンジして櫓をこいでみてください、
フェリーを下りると受付会場まで信号も殆ど無く気持ち良く走れます。元気な方は実走で受付まで向かっていきます。途中綺麗な景色が翌日のワクワク感を高めてくれます。神奈川県も海は意外に身近にあrますが、田んぼは見かける事が無いのでかなり新鮮です。
佐和田
受付の佐和田はスタート/ゴール地点となります。会場の設営も完了し到着時は前夜祭が開催されていました。今年で10回目と言うこともあり受付もスムースに行え歴史を感じるイベントです。
スタート時間が早朝5時30分と早いため受付後にゼッケンなどを装着します。ラピエールのN様は今回はハーフコース、野田は210kmを普通に走りたい人でエントリーしています。
スタート!
イベント当日は3:30に起床!現地に4時半に到着しスタート地点に並びます。朝食はホテルが用意してくれたお弁当。朝からガッツリ食べて気合いを入れます。スタート地点に到着すると凄い人。写真はお見送りのN様^^一足先にスタート致します!お見送りありがとうございました。
この時点ではスタート地点が全く見えません。約3000人が参加するので当たり前ですが前も見ても後ろを見てもサイクリスト^^、MCの声でスタートしている様子が伝わってくると少しづつスタート地点に進んでいきます。
スタート地点が見えてきました!MCの方の行ってらっしゃい!の声で210kmの旅に出動です。スタートと同時にR選手に千切られ、最初のエイドステーションで会ってからはゴールまで2度と会うことはありませんでした。自分より3時間も早くゴールしたようです。
20km相川AS
一人で走っていると後方から良いペースで走られる方に追抜かれたので、声を掛け相川までご一緒させて頂きました。イベントの楽しい所は足が合う方と一緒に集団走行出来る所です。私はイベントを楽しむために常にどなたかに声を掛け先頭交代しながら走るようにしています。2~3人で廻していたのがいつの間にか結構な集団になっている事も多く、それもイベントの楽しみの一つです。相川のASは当初スルーする予定でしたが常連の方から蕎麦を食べれるよとのお誘いで休憩させて頂きました。蕎麦も休憩の理由の一つでしたがご一緒させて頂いた方がかなりの剛脚だった為で、実はやばいくらい消耗してしまい先が思いやられるスタートとなりました。
20km~72km 相川AS~はじきのAS 入崎AS Pass
相川ASを出発すると5人くらいで綺麗に廻しているのを発見!。列車に乗らせて頂きました。よく皆さんに何で簡単に列車に乗れるんですかと聞かれるのですが、列車に乗りたいなと思ったら、必ず「スミマセン!乗せてってください!」と挨拶。その後しっかり先頭交代に加わるだけです。単独走行時は少しペースを落として走り、抜いて行く方のフォームとか仕草を観察、これはと思う人に「一緒に行きましょう!」と声を掛けると相手の方も独りで行くよりは良いのでお付き合いしてくれるもんです。一度試してみてください。
列車はかなり良いペースで進んで行きます。あっという間に40km地点の入崎ASに到着しましたが、快速列車は通過となりZ坂に向かいます。Z坂が見えた時点で途中下車し写真撮影。写真はZ坂を少し遠くから見た写真です。左の方にZの文字がかすかに見えると思います。ここが最大斜度11%の一つ目の上りです。
もう少し寄って撮影。Zがより見えやすくなります。坂の名所はZに見えるからZ坂。この坂を見たくて参加している方も多く、沢山の方が脚を止めて撮影していました。又Z坂はキツイと言われていますがスタート直後で脚がフレッシュな状態なので難なくクリア出来る坂です。走行中廻りを見渡しても辛くて死にそうと言う方はいらっしゃいませんでしたのでご安心ください。登り切ると右手に峠茶屋があります。イベント以外の日に走行される方は休憩ポイントに使う事をお勧め致します。
72km はじき野AS
Z坂を上り一度下った後、もう一度上るとはじき野ASのなります。
佐渡島を自力で1周する時は補給ポイントに苦慮します。昨年自力で一周した時は背中にあんパン4個とエネジーバー、そして羊羹を持って210kmを走行しました。周回コース上では、相川近辺にコンビニが1件あるだけです。イベントではASが充実しているため基本的なメンテナンスツールだけ持っていけOKなのが最大の魅力です。更にこのエイドステーションでは焼きおにぎりが美味でした^^オレンジも疲労感を取り去り、糖質の補給に持ってこいです。
100km 両津BS(昼食)
フェリーの発着場でもある両津BS(弁当ステーション)素敵なネーミングです^^ここまでの走行上のツケからか結構体力を消耗しました。考えてみれば走行ペースの割に補給をあまり採らなかった為、空腹感が無いだけで軽いハンガーノックをおこしていたのかもしれません。
到着時間が早かったせいか、テーブルも沢山空いてボランティアのマッサージも即施術してくれる状態でした。
今回振る舞われたお弁当です^^オニギリ2個と味噌汁。味噌汁が超美味でした!汗で出た塩分の補給に最高です。これから夏場のライドにお勧めですので一度試してみてください。地元の方達の熱い応援がこちらでも。太鼓の演奏はとても上手かったです。ここでは食欲もわかずおにぎりを1個だけ頂き30分程休憩しスタート。
140km 多田AS
多田ASまで40kの平坦区間が続きます。本来は足休めの区間ですが向かい風が消耗を誘います。向かい風には列車が一番です。何人かの方と廻して向かい風を上手く凌いでいきますが、腰痛と消耗によりペースが合う方と中々遭遇する事が出来ずに2/3くらい独り旅でした。
ここで一番美味しかったのがオレンジ。スミマセン沢山食べてしまいました。ASの横から覗き込むと綺麗な海が目に飛び込み疲れを癒やしてくれます。
スタッフの方が食べやすい大きさにカットしてくれているのですが、準備から始まり補充と一日中オレンジと戦っていたのでしょう。お疲れ様でした!美味しく頂きました!ありがとうございます。
162km 小木AS
多田ASから小木まではほぼ平坦路でしたが向かい風に苦しめられながら無事到着。ここまで来ると結構消耗している人も見受けられます。芝生で爆睡している方もいらっしゃいました。個人的にはフェリーの到着が小木でしたので、ゴールまでの距離感とコースが頭に浮かび気持ちの中ではゴールしたと思えるくらいの安堵感でした。
最後に想定外のコースがありましたけど(汗)
奥にあるテントを覗き込むとここでもボランティアの方がマッサージを^^この辺りまで来ても最初の頃のハンガーノックからは完全に立ち直れず何か無いかと探すと背中のポッケから出てきたのが、グリコのCCDドリンクと同じくグリコのクエン酸グルタミン。各々ボトルに溶かし飲むと美味い!何か凄く美味い!そして走り出すと元気回復!マジビックリです。こんなに効果を体感出来たのは初めてです。これから夏場のロングに必ず携帯するようにします^^お勧めですので騙されたと思って試して見てください。(Pedalistでも扱っています!)
180km 素浜AS
小木からゴールまでの50kには前半のZ坂の攻撃を上回る3つの上りとの戦いが待っています。参加された方のブログにも後半、足が無い時にあの坂はきつい!と沢山書かれていたのでグリコで元気になった身体で挑みます。
この区間は最大斜度9%と7%が入り交じった上りで標高も一番高いのですが、頑張らずに上ったらそれ程苦にはなりませんでした。
今回の絶景ポイントNo1はこの辺りだったと思います。
今回使用した機材。
CerveloR3 サイズ54 クランクRotor52/36 クランク長172.5 コンポ アルテグラ ホイールDuraC24。チューブ3本、Co2ボンベ2本、ポンプを持って走行しています。
180km 素浜AS 残り30km 上りが2つ!もうすぐゴール最終エイドステーション。
ここまでくるとゴールが見えてくるので皆さん元気です。ASのスタッフの方はテイクアウトのオニギリありますよ^^と本当に優しい方達ばかりでした。
さあゴールに向かいスタートです。
ASを出てすぐ左折するとまずこの坂が向かってきます。下から見た写真です。
こちらが上から見た写真。絶景です^^日本では無いみたいです。
コースガイドには最大斜度7%と記載されておりますが、どこまで続くか先の分からない上りはかなり辛かったです。今回走行した中で一番きつく感じました。一番キツイ所で太鼓の音が聞こえてきた時はフジヒルを思い出し、終わりと思わせておいて実はもう少しあるので注意(笑) 元気は頂きましたが、気を抜かず無事登り切りました^^廻りをみても皆さんかなり苦しそうでしたが、修行を締めくくるのに相応しい手応えのある坂であるのは間違いありません^^
190km地点
最後の上り入ります。ここの名称は横浜橋^^お客様にパーツを渡す約束をしていて、現地で会えたら良いですねと話していたのですが、残す所20kmで奇跡の合流です!
無事パーツをお渡し出来任務完了!W様来年は是非一緒に走らせてください!バイクも超カッコイイです^^
写真の坂を登り切れば今回の修行も完了します。
アウターでトルクを掛けながら上って行くと意外に楽にクリア出来ました。昨年独りで走行したときはクリート位置があっていなかった為、Z坂付近で膝痛がmaxに達し、この上りを泣きながら走った記憶が蘇りました^^
あとはゴールまで平地のみです!
無事ゴール!隣のR選手と同時スタートにも係わらず3時間もゴール時間が遅くなったしまった事は内緒です(汗)
約10時間と30分で佐渡島を一周してきました。今回は前半頑張り過ぎて中盤かなりきつかったですが来年はもっと沢山の方と楽しみたいと思います。グランフォンド系はエイドステーションがしっかりしているため、一人で走る楽しみと違った楽しみ方があり本当にお勧めのイベントです。Pedalistではガチレースだけでなく、ホビーレースそしてグランフォンド系も参加していきますので是非一緒に走りましょう。!
こんなイベント出たいけど等のお問い合わせは Pedalist ペダリスト pedalist@miracolare.co.jpまでお気軽にお問い合わせください。
3日間お付き合い頂きましたN様ありがとうございました!来年はフルコースで共に修行しましょう^^
以下おまけ画像です。
フェリー内部の写真
フェリー甲板から
様々なメーカーさんがブースを出されていました。
Cervelo2台。
烏賊が美味しかったです^^ エビ、カニアレルギーの野田は残念ながら見ているだけでした!
絶景ポイントは本当に沢山あります。
長文にお付き合い頂きありがとうございました!
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