8/29-30の2日間で、日本有数のヒルクライムレース、「マウンテンサイクリングin乗鞍」に出場いたしました。
乗鞍、と書いて、のりくらと読むこの乗鞍岳は、飛騨山脈(北アルプス)南部の長野県松本市と岐阜県高山市にまたがる剣ヶ峰(標高3,026m)を主峰とする山々の総称です。大会は長野県側の「エコーライン」で毎年開催されております。因みに岐阜県側は「スカイライン」と呼ばれます。
乗鞍山の特徴は勾配がきつい部分が多いところ。富士山スバルラインよりも3kmほど距離は短いですが到達時間は同じくらいです。何よりこの絶景の中を走れることが何よりの魅力ではないでしょうか。(天気が良ければ!)
ところどころガードレールがない部分もあり、自然の中を走っている感覚は富士山よりも勝ります。
乗鞍ヒルクライムのエントリーは開催年の3月頃に専用サイトでスタートします。例年エントリー飽和状態で抽選でのエントリー確定となります。抽選結果は4~5月くらいに発表され、そのころには周辺の宿はほぼ予約で埋まってしまっていることも。宿泊先だけは先に仮押さえしておくのが良いでしょう。会場最寄りの宿から埋まっていく印象です。
乗鞍までのアクセスですが、車で横浜からですとおよそ300km、4時間くらいです。今回は東名→圏央道→中央道のルートで行きました。高速代は片道5000円ほどです。何人かの乗合で行けばお安く抑えられそうですね。
さて、今回は会場入り前にこんな大会をのぞいてみました。大学生たちが一年の集大成と位置付ける「全日本大学対抗選手権自転車競技大会」通称「インカレ」です。今年は長野県松本市の美鈴湖自転車競技場で開催されており、乗鞍岳も近く観戦に寄ってみました。
自転車競技のインカレは、2012年まで日本大学が総合優勝を30年間いちども明け渡すことなく守ってきました。30年もの間トップに居続ける大変さ、考えられないですね。。しかし2013年に国内唯一の国立体育大学である、鹿児島の鹿屋体育大学がその牙城を崩しました。鹿屋体育大学といえば国内プロチーム並の選手層の厚さ、サポート体制で有名ですが、その体制を築くのには一朝一夕ではなく、指導者、選手の皆さんの様々な苦労があったのではないでしょうか。
到着した時には、トラック競技の花形種目、「4kmチームパーシュート」の決勝が行われておりました。この種目は、4人で4kmを走り切るもので、リレーのようなものですね。会場も一体となって盛り上がります。
決勝に勝ち上がったのが、その鹿屋体育大学と法政大学でした。両校ともトラックの中距離日本代表選手が所属しており好カードでの対戦となりました。
結果的に3秒の差を付けて法政大学の優勝が決まりました。ロードレースにはない臨場感、スピード感、いいものですね。大学生たちにパワーをもらい、モチベーションアップになりました。
レース詳細→シクロワイヤードリンク
さて、宿に到着しまして自転車のチェックとローラーを少々。長距離の車移動では血液の流れが滞りがちなので、前日には少しでも乗っておきたいですね。レースに備えて水分を多めに採っておくのも大事ですよ。
今回お世話になったサプリメントです。アミノバイタルPROのBCAAを就寝前とアップ前に一包ずつ。足攣り防止とエネルギー補給にMag-onの顆粒とジェルを各一包ずつ。一時間のレースでは最近この組み合わせが調子よいです。
朝起きてみると、ご覧の空模様。土砂降りでした。。普段の行いが悪いからなのでしょうね。。大会の開催も危ぶまれるような天気でした。
ウォーミングアップの前にはイナーメスポーツアロマのオイル&ジェルを。今回はレインコンディションということもありwinterのアップオイルの上からrain GELを厚めに塗り込みました。雨をはじき、寒さ防止になります。
股ずれ防止のchamois GELは普段の練習から使っております。またの擦れ、痛みにお悩みの方は一度お試しください。
大会の開催の可否がはっきりとしない中、7時のスタートを目指し身体を起こしていきます。
この日は4時半起床→5時朝食→5時半~6時半ウォーミングアップ→7時スタートの段取りを組んでおりました。
ウォーミングアップは負荷を徐々に掛けながら心拍数を90%まで持っていきます。これをやっておくのとやらないのではレース中のつらさ、息苦しさが段違いです。
アップを切り上げ、15分前にスタートラインに向かいます。が、大会会場では、コースの短縮、スタート時間の変更がアナウンスされておりました。一旦仕切り直しです。コースは第一チェックポイントまでの7kmに変更となりました。短縮はされましたが、開催を継続していただけたことに感謝です。
■第30回マウンテンサイクリングin乗鞍 チャンピオンクラス 7km 18分41秒 78位
レースは一時間遅れの8時にスタート。今年は最上位クラスで挑戦の意味も込めての出走です。距離が短くなったこともあり、行けるところまで先頭に食らいついて、離れてから耐える!という作戦です。
無事スタートが切られ、有名な選手の後ろを狙ってコース取りをします。乗鞍は登り始めから勾配がきつく、心拍数が一気に上がるのが分かります。サイクルコンピューターに目を落とすと、5分平均361w。。完全にオーバーペースで8分程でオールアウト。こうなってしまっては立て直すのに時間がかかり、今日のような短いレースでは命取りです。
オールアウトから身体に酸素が足りていない感覚を引きずりながら10分走ってゴール。短いですがとてもつらいレースでした。
ヒルクライムレースは、自分のぺースを作りながら、集団から遅れないように走りけっして無理をしないのが鉄則です。登り続けで一息つけないのもまたロードレースとは違った難しさがあります。その分挑戦のし甲斐がありますので、また来年、今度は快晴の中フルコースでリベンジをしたいです。
店頭、FBで応援メッセージをいただきました皆様、いつもありがとうございます。第一線ではありませんが、あいつがあれだけ走れるなら俺も!といったモチベーションで見守っていただければ幸いです。これからもよろしくお願いいたします。
横浜ロードバイク専門店 ペダリスト Pedalist トレーニング施設併設
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福本 元