■レースレポート
ツアーオブ 福州(Fuzhou) UCI アジアツアー 2.2クラス
レース公式サイト：http://www.touroffz.com/#&panel1-2
開催地 中国 福建省
開催期間 11月14日-16日
遠征期間 11月12日-17日
出場チーム
Pishgaman Giant Team
Tabriz Petrochemical
Team Amore & Vita – Selle SMP
RTS-Santic Racing Team
Parkhotel Valkenburg CT
Torku Şekerspor
Team Budget Forklifts
Hengxiang Cycling Team
Seoul Cycling Team
Team Dukla Praha
HKSI Pro Cycling Team
Beijing Innova Cycling Team
Aisan Racing（日本）
Team Romania
United Arab Emirates
CK Banska Bystrica
Giant-Champion System Pro Cycling
China Yindongi Hainan – Wildto Cycling Team
Malaysia
Ningxia Sports Lottery – Focus Cycling team
St. George Merida Team
全22チーム(各チーム6名出走)
■第1ステージ 約122km (起伏があるコースで最後は平坦の周回コース) AV 48.5km
四角形の25kmの周回を3周し、アップダウンの続く高速道路を使いラスト3kmは公道の大きな道路に出てゴールするコース。
チームからの指示は、「最初は様子見で逃げができたら集団コントロールに加わる」ということ。しかし、各選手とも逃げ切りを狙っておりスタートから60キロ近い速度でレースが進んでいく。中盤過ぎからは逃げができては吸収の繰り返し、ここでエースから逃げのチェックを依頼される。( アタックの最後尾に乗り、集団を合流させる)これが中々ハードだった。結局ラスト3キロまで大集団、エースをチームメイトの所まで届け自分の仕事を終えました。その時前方で集団落車がありましたが冷静に対応しゴールしました。 エースはチームメイトの働きもあり、見事優勝。
優勝のエース、マッティア・ガヴァッツィ（イタリア、アモーレ＆ヴィータ）
実はガヴァッツィ選手、前回2週間前のレースから疲労により20日間まともに自転車に跨いでいないとのこと。そんな中での驚きの勝利。この日は、皆でビールで乾杯でした。
■第2ステージ 約133km(起伏のあるラインコースで最後は8キロの平均勾配8%の峠が登場する山岳ステージ)
昨年56位で少し自信があったコース。当日のの指示は「前半は集団待機で逃げを見送り、後半いけるとこまで頑張れ」だった。
チームがリーダージャージ着用チームとしてのコントロールを放棄したことにより常に集団はハイスピードですすむ。途中18人の大きな逃げ(チームメイトを含む)ができる。集団は山岳を狙うイランの2チームが集団牽引を始め、アップダウンのポイント（三浦周回コースのような）でも常に一列棒状で進む。残り40キロを残したところで身体に異変が起きる。ハイスピードの展開により補給食や水分をうまく取れず脱水症状に陥り、朦朧としていき途中で集団から千切れタイムアウトになりリタイア。他のチームメイトはゴールまで何とか持ったものの同じくハンガーノック手前であった。チーム最高位は、64位。1-6位まで3位のオランダ人を除いてイラン人が独占。
■第3ステージ 約 115.5km(ジェットコースターのようなコース。逃げでもゴールスプリントにもなりうる。)
最終ステージは外からレースを冷静に見ておりました。
レース後のチームメイトの証言でも前日の疲れでみんな消耗しており昨年よりもスローな展開であったとのこと。セオリー通り3-4人の逃げを1-2分で泳がせ最後はチーム全員でトレインを組みエース、ガヴァッツィがスプリントで発射し優勝を勝ち取った。
全3ステージのうちAMORE&VITAが2ステージ優勝と無類の強さを見せられたツアーでした。
スプリンターのガヴァッツィはより剛性の高いCIPOLLINI RB1000を操る
以上
AMORE&VITA
菱沼由季典
1週間以内のステージレースは長期に渡るそれとはまた違った難しさがあるようです。各選手がフレッシュな状態で臨むため、スピードの速さ、展開の速さがより増していきます。来年度も同チームと契約を結ぶこととなりました菱沼選手。弊社でもしっかりとサポートさせていただきます。変わらぬご声援をよろしくお願いいたします。
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