Pedalistの福本です。
日本最大級のヒルクライムイベント、第13回ふじのくにMt.Fuji ヒルクライムのレースレポートです。昨年に引き続き2回目の参戦、65分以内での完走(ゴールドリング)を狙っての出走です。
ヒルクライムイベントは交通規制、参加人数の多さから早朝より動き出すのが通例です。
今回は朝3時の起床、7:30のスタートから逆算してバナナ一房、赤飯のおにぎり、みたらし団子をコーヒーで流し込んで下山具預けへ出発。
ホテルから下山具を預けるスタート会場までは、自転車で15分程、富士吉田は富士山のてっぺんに向かっての地形が多く、基本的に登っているか、下っているかの印象です。
ほぼ、一番のりで下山具を預けます。
下山具を預けるタイミングについては、朝4時~6時まで。6時を狙っていった昨年は参加者で混雑し、その後の待ち時間も長く、効率の良い行動とは言えませんでした。今回は朝いち番を狙って下山具を預託、あとはスタート時間までホテルにて準備、という方法を選びました。
一旦ホテルに戻り、駐車場にてGTローラーでアップ。
ヒルクライムはウォーミングアップが重要と良く言いますが、一番の目的は心拍数のリミットを引き上げて置くことにあると思っています。
今回も徐々に強度を上げていきながら、脚に疲労がたまらない範囲で最大心拍数近くまで上げていきます。私の場合は180拍を超えれば良しとしております。
今回の機材はこちら。
【使用バイク】
フレーム:Cervelo R3 54サイズ(サドル高680mm)
ホイール:Campagnolo BORA ONE35
タイヤ:PANARACER RACE TEAM Edition 23C
ハンドル:Deda ニュートンシャロー440mm
ステム:Deda Zero100 120mm
シートポスト:THOMSON ELITE マスターピース27.2mmセットバック無し
サドル:スぺシャライズド ローミン
パワーメーター:Pioneer SGY-PM910HL(左側のみ)
サイクルコンピューター:SGX-CA500
ペダル:PD-6800
インナーチェーンリング:バロックギア39T
ギア比:53/39×11-28
重量:7.1kg
いつも乗っているFujiのTRANSONICが急きょ使用できなくなってしまい、当店デモBIKEのCervelo R3での出走となりました。ちなみにコンポーネントは出発前日の金曜日に載せ替え、乗ったのは自宅へのかえりみち5km程。
サドル高、ハンドル位置は合わせたのでさほど違和感はありません。それよりも、フレーム、ホイールの相性が良いのか今までにない軽快感。なるほど、ヒルクライム用にRシリーズを選択する方が多いのもうなずけます。
今回タイヤはPANARACERさんより使用させていただいたプロチーム供給用のチューブラータイヤを前後に。富士スバルラインは観光バスの往来がおおく、路面コンディションが良いとは言えませんので、乗り心地の良さに期待です。
富士ヒルに向けて導入したスミス「バロックギア」。Pioneerのペダリングモニターで確認しても、出力、効率共に良い数字が出ていたのでタイム短縮に一役買ってくれることでしょう。
因みにボトルは2本飲みきりました。水分が少ないと足攣りの原因になるといわれておりますので水分補給は意識的にしっかり取りましょう。
準備も整い、いざレースへ。
■レース名:第13回ふじのくにMt.Fuji ヒルクライム
■日付:6/12(日)
■距離:24km(ヒルクライム)
■ 天候:晴れ
■起床時体重:59.2kg
申請タイムは60分。第3ウェーブでのスタート。今回はウォーミングアップをしっかりと行いたかったのでスタート位置を犠牲にし、最後尾からのスタート。
定刻通りにスタートし、計測開始のパレードランでできるだけポジションを上げておく。
交差点を曲がって、料金所を過ぎたあたりで出力の合いそうなパックに乗る。第3ウェーブで出走している選手の多くが65分切りを狙っているのでペースは安定し、協調体制もとりやすい。
一合目下駐車場通過時点で平均出力が320w位。スバルラインは前半勾配がきつく、後方からのスタートということもあり、気にせず進む。
集団内、目標タイムが近いことから出力はそろっていて、ペースが安定してからはローラー上で出力の上下と戦っているような感じ。調子も良く、身体も軽く、各地点の経過タイムで確認しても65分での登頂が現実味を帯びてくる。
10km程いったところで、平坦基調の地点。ケイデンスを下げて心肺的に休みを入れる。休めるダンシングを織り交ぜながらでないと、1時間を超えるヒルクライムは厳しい。勾配が上がりチェーンをインナーに入れようとしたところで、チェーン落ち。
乗車したまま戻らなかったので、脇に停止してから手で治す。もちろん集団は先行し、治して走りだすまでにも1分程、「あ、今日ダメだ」と思ったところで停車しているのを高校の後輩に見つかる。何事もなかったかのように颯爽と走りだし先輩の威厳を保つべく、ペースをあげて前を追う。後輩が付いてくるかなと思いきや、いなかったのでそのまま前を追う。
ほどなくして、恐らく先ほど入っていた集団からドロップしたであろう選手達の8名ほどのパックに追いつく。いつも朝練に来てくれる実業団の選手もいる。追いつくまでに頑張り、追い越せるような足もなかったので、こちらのパックにお世話になり、とりあえず目標を昨年の8分を切ることに下方修正する。
昨年度から、19~20km地点に「山岳スプリントポイント」という区間が出来た。この1kmの区間で最も速い選手が表彰されるというものだ。幸い集団内の選手達はジェントルマンが多く下手にペースを上げたりすることがなかったので、そのまま通過。
最後の急勾配を越え、とりあえず集団からこぼれる心配がなくなったので一安心。
ゴールに向かって勾配が緩むが昨年の反省から、集団内でおとなしくする。この時点で1時間3分程。顔見知りの選手と「ゴールドダメだね!」と会話を交わし、最後の坂を登り切ってゴール。
手元計測で、7分8秒ほど。取り合えず昨年の記録は更新。
5合目駐車場もこの時点では人数も少なく。とりあえず無事終了したことに感謝をする。
トラブルがなかったら、最初の集団の選手達のタイムは、といろいろ考えてしまうが、8000人の出場に対し、40名あまりしか獲得できないゴールドリングはそう簡単ではなく。
走行データとしては、出力が体重比4.4倍、ペダリング効率は50%を超えていて、ベクトルの方向を見ても効率よく入力で来ていたと思います。バロックギアを使用してから明らかに数値が上がっているので装着した効果はあると思います。効率よく入力できるということは、省エネ走行にも繋がりますので峠道を含むようなロングツーリングにも適していると思います。
今回はPedalistチームとして20名程のお客様と一緒の楽しい遠征でした。
1か月半コーチさせていただいた「ヒルクライムスクール」の生徒さんたちもタイムが良かった方、伸び悩んでしまった方といらっしゃいましたが、富士ヒルクライムは十分満喫していただけたのではないかと、表情から感じ取れました。
みなさん、また来年もチャレンジしたいといっていただいたので、私も一緒にがんばってゴールド取りたいと思います!
Pedalistロードバイクスクールでは、こういったイベント参戦も併せサポートさせていただいております。イベント初出場の方も、周りにあわせて行動できれば心強いかと思います。イベントのご参加、スクール内容などお気軽にお尋ねくださいね(^^♪
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