先日発表されたPINARELLOの新フラッグシップモデル「DOGMA F10」
日本正規代理店であります株式会社カワシマサイクルサプライ様にその性能を体験できる機会をいただき、いち早く試乗してまいりました。
いち自転車ファンとして、最高の自転車に乗れることは嬉しいことではありますが、間違えてはいけないのは自分たちが楽しんで終わりでは意味がありません。乗って体感したフィーリングをユーザーの皆様へお伝えしなければなりません。
月並みな表現とならないように気をつけてはおりますが、感じたことを感じたままにお伝えしたいと思います。個人の主観とはなりますが車体購入の参考にしていただければ幸いです。
会場は関東のサイクリストにはおなじみの「フレンドリーパーク下総」。走りなれたコースで試乗できるのは製品の感触をたしかめるうえでこの上ないことであります。
今期の目玉である、「F10」をはじめ、先代の「F8」やコンフォートモデルの位置づけがある「K8-S」、ミドルグレードとしては余りある性能を誇る「GAN RS」など、数多くの試乗車が用意されておりました。F10だけでもサイズ違いでご覧の通り。
F10の絶対的な性能を体感するとともに、他モデルとの相対的な評価を得られたことはこれ以上ない機会でした。
高級な自転車を最高級の部品で用意していただきこの機会を与えていただきましたカワシマサイクルサプライ様に感謝です。
TEAM SKY
SIDERAL WHITE
WIGGINS
BLACK LAVA
BLACK ON BLACK
RED MAGMA
今季入荷予定のカラーは全て実車での展示が用意されておりました。※一部掲載できていないカラーもございます。
実物の質感の高さは皆様の目で是非ご体感いただきたいところですが、性能だけでなく造形、ペイント、ロゴの配置どれをとってもスキがないところはさすがのピナレロといったところではないでしょうか。
F8からF10へ、あまり類を見なかったシーズンイン直前のこの時期でのモデルチェンジの発表。
確かに遠目に見ると、あまり変わっていない?と思ってしまうスタイリング。ですが、各部ブラッシュアップされ確実に性能は上がっておりました。
空気抵抗の軽減には妥協のないこだわりを持ち、まるでボトルケージがフレームに収まるようなデザインが特徴的なダウンチューブではF8と比較して、約20%もの軽減率をたたき出しております。
また、同時期に発表されたシマノDi2コンポーネントにもいち早くジャンクションの内蔵に対応し、最先端の部品を使う準備にも余念がありません。他、コンポーネントメーカーの新製品の際にはモデルにDOGMAのフレームが使用されることが多く、業界としてのフラッグシップモデルでもあり、ある種の貫禄のようなものも感じました。
さて、試乗させていただいたのは4車種5台でした。
極力同じようなフィーリングで乗れるように、サドル高は670mm、ハンドルは一番下げた状態で前傾が十分に取れるように乗らせていただきました。
1周2km弱のアップダウンがある下総のコースを一台につき3周ずつ楽しんできました。
まずは脚がフレッシュなうちにお目当ての「DOGMA F10」から。
こちらは51.5および53サイズを試乗いたしました。ホイールはレーシングゼロ、コンポーネントはシマノR9100デュラエースです。
ホイール、クランクが硬いものということもあり、フレームの剛性感と相まってやっぱり硬い印象が強かったですが、ピナレロといえば東レ製の高品質、高弾性カーボンを使用しており、かつ造形的な部分での衝撃の収まりが良いのか、長い距離はちょっと…という感じはしませんでした。
使用タイヤがvittoriaのコルサというのも強かったかもしれませんが、不快な振動は少なく路面の追従も申し分ありません。
サイズの違いでいえば、サドル高670mm、身長170cmからすると51.5のサイズが適正だと思いますが、ヘッドチューブの角度などが異なりますので53サイズでダンシングや操作性の良さを感じました。
ただ、ピナレロに乗るのであればシートポストをしっかりと出したいところもありますので、どちらを取るか迷うところでもあります。
サイズごとに適切な剛性バランスを施してあるとのことで、まるで別の自転車のような印象を受けました。
ご購入を検討されている方には、数値からくる適正だけでなく、何らかの機会を利用して実際に乗り比べてみてのフィーリングの違いもたしかめていただきたいところです。
当店でも試乗会を是非開催したいと考えております。
間違いなく良いバイクと感じました。
続いて先代のDOGMA F8。
正直にこの試乗会で一番良い印象を受けました。
F10に続いての試乗だったので、相対的な重さは感じましたがそれはついていたタイヤが廉価版だったからかもしれません。タイヤはフレーム、ホイールと並んで走りのフィーリングを左右しますので影響は少なくないと思います。
先日ある雑誌で「あるブランドのこのフレームは何W以上だすと気持ち良く走る」という記事を目にし、それ以来、脚力剛性比(そんな言葉があるのかは分かりませんが…)を気にするようになった今日この頃。
F10、F8と乗り比べ8に良い印象を受けたのは私の脚力にはちょうど良かったのかもしれません。もちろん8も十分な性能、剛性、軽さを持つフレームでピナレロ試乗最も販売台数の多かった(現在進行形)モデルということもありますので名フレームであることに間違いはありません。
今期はF10と並行しての2台フラッグシップとしての販売がされますので、お客様の使い方、脚力によっては8をおすすめさせていただくかもしれません。
カラーラインナップが多いことも魅力の一つですね。
この試乗会唯一のコンフォートモデルとしての位置づけを持つ「DOGMA K8-S」
実は一番試乗が楽しみだったモデルでもあります。
この振動減衰装置がどのように作用するのか、また重さの影響はあるのか、などなど興味津々でした。減衰量も任意に調整可能でOリングによって調整幅の目視が可能なのも嬉しいポイントです。
実際に乗車してみるとその優しさに驚きました。
サドルが柔らかいモデルか、というとそうではなく、普通のアンタレス。
良い意味で期待を裏切られました。これは欲しいと社長を口をそろえてそんなバイクでした。
部品構成が高額品ということもありますが、重いという感覚は全くなく、他のDOGMAシリーズとも遜色ないフィーリングでした。
このフレームで、電動コンポーネント、カーボンチューブレスホイール、油圧ディスクブレーキを装備したバイクを組み上げたら、ストレスという言葉が見つからないバイクになるでしょう。
唯一の欠点は高額なことでしょうか……
最後にミドルグレードな位置づけの「GAN RS」。この試乗会で一番の乗りやすさを感じました。
ミドルグレードとはいえ、F8と同等の造形、完成車で50万円、フレームで40万円を越えてくる、他ブランドならエースで4番ではないか、と感じるスペックを持つバイクです。
ハンドリングの良さ、自然な乗り心地、しっかりと応えてくれる剛性感はF8に近いものを感じます。
アルテグラ、アルミパーツという部品構成から、他試乗車と比較し重さは感じてしまいましたが、どこか乗りやすさを感じたのは普段自分が乗っている自転車の仕様に近いということがあるかもしれません。
よく、「デュラエースはいらない、アルテグラで十分」とご紹介してしまうこともありますが、確かに機能的な部分は違いはないのかもしれませんがトータルでの重量バランスがそうさせるのでしょうか、明らかにデュラエースで組まれた自転車を気に入ってしまいました。
価格、モデルのヒエラルキーとしてみてもそれは自然なことなのですが改めてそう感じたのはピナレロがもつフレームの基本性能の高さなのかもしれません。
ピナレロオーナー憧れますね。いつか乗ってみたいバイクの一台です。
また、ニューモデルのF10ですが現在ご予約、ご注文を受付中でございます。各モデル5月頃の入荷を予定しております。(すぐにご用意できるモデルもあるようです。)
入荷時期、グレードによっての価格などお気軽にお問い合わせくださいませ。
☆ピナレロの良さを最大限ご紹介したく思いますので、今週末は店頭にてピナレロフェアを開催いたします。
店頭在庫完成車、フレームを定価より20%OFFにてご案内させていただきます。
現在の在庫は下記の通りとなります。
・2017GAN RS ULT完成車(51.5){BLK/RED} ¥520,000+税
・2017 PINARELLO GAN S ULTGRA 46.5{WHT/PNK}¥435,000+税 (レディースモデル)
・2016 PINARELLO GAN 105完成車 50{SKY}¥325,000+税
・2017 PINARELLO PRIMA SORA 50 {WHT}¥143,000 +税
・2016 PINARELLO SPEEDY 24inch{BLK}¥119,000+税(キッズバイク)
上記価格より20%のプライスダウンとなります。各一台づつの在庫となります。クレジットカード、ショッピングローンをご利用の場合15%OFFでのご案内となりますのであらかじめご了承くださいませ。
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