憧れのブランドの代名詞でもあるColnago。その中でもC60は全自転車メーカーの中でもトップに君臨するフラッグシップモデルと言っても過言ではないと思われます。故に廻りを見渡しても、レース会場においても乗っている方を見かける事は殆どありません。
フレームの性能に関しては雑誌及びネットでインプレを検索すると素晴らしい!最高と書かれている物が殆どですが雑誌記事の延長線上でオーナーの生の声は少なく本当の性能は分かりません。
一方デザインは職人が手作業でエアーブラシで描いておりその出来上がりの美しさは誰もが憧れる代物。
価格も手が込んでいるだけあって、決して安くはありません。
制作過程の動画はこちらをご覧ください。
この動画を見るだけで、性能度外視でC60に乗りたくなってしまうのは私だけでは無いと思います。
という事で中々目にする機会も少なく乗る機会も少ないC60。コルナゴプレミアムディーラーに認定された事に敬意を表し今年一年間相棒として乗らせて頂く事になりましたので、インプレをお届け致します。
☆フレームカラーのチョイス
展示会で見たC60のフレームはどれも美しく、その中から一台をチョイスするのは至難の業です。
最終候補としてクラシックレッド、クラシックブラックそしてクラシックホワイトの3色まで絞り込、その中から悩みに悩んだ末クラシックホワイトをチョイス致しました。
トップチューブのゴールドが素敵です。
コルナゴ氏のサイン(これも出来ればゴールドで書いて欲しかった^^)
ライド中に下を見る回数が増えてしまいそうな美しさ!
写真がイマイチですがこの角度は後ろを走る方が目にする光景ですね^^
シートステイもイタリアンカラーに施されています。
私的にはゴールドペイントの方が更にカッコ良いと思いますが。
ヤバいくらいにカッコイイです。
このまま盆栽自転車として床の間に飾っておいても満足出来る程美しいです。
しかし!車も自転車も乗って走らせてナンボです。今シーズンC60をがっつり乗らせて頂きます( ̄^ ̄)ゞ
コンポ。
組み上がった仕様は以下の通りです。
コンポ:SRAM eTapRED
クランク:シマノDura52×36
ハンドル3T
ペダル:Look
決して軽くないフレームですが、eTapで組んだ事で予想よりかなり軽く仕上がりました。
では実際の走りに関してご紹介させて頂きます。
まだシーズンオフの為全開走行とレースでは使用しておりませんが、正月休みに平地、山岳コース、ツーリングと600km程乗らせて頂きましたのでファーストインプレッションをご覧ください。一般的なおじさんライダーのインプレとして読んで頂ければ幸いです。
☆下り!
自分がフレームの善し悪しの判断する一番分かり易いのが下りです。
良くないフレームだと狙ったライン通りに走れないだけでなく、フレームが捩れてとても怖い思いをします。
実際以前クリテで自分ではいけると思った速度でコーナーに入った時にフレームがよじれて落車した事があります。
落車は少ない方ですが、そのフレームに乗っている時は普通に走っていても落車する程の為、シーズン途中で乗り換えた記憶があります。
TTバイクの様に直進安定性が高くアンダーステアが出る等は特性を理解して注意して走れば問題ないのですが、フレームが予想外のよじれを起すととても怖い思いをします。一昔前のオープンカーで幌を開けて走行するとコーナリングの最中に運転席から前はコーナーに合わせて進みますが、後ろが反対方向に捩れてとてつもない挙動をする車がありました。実際その車は事故が起きやすい車の代名詞でもありましたが、後ろを走行していると目視で分る程ボディーが捩れていました。
話がそれましたが、まず最初に下りでどこまで攻められるのか、捩れ等の変な癖が無いか等フレームの特性を確認するようにしています。
幸か不幸か家から出ると直ぐにかなりの斜度の長い下りがあり、高速コーナーもあるのでシェイクダウンでどんな感じか探りをいれながら下っていきます。
C60の下りは最高です^^安心して走行出来ます。集団で走行していても前走者が遅く感じる程です。
コンチチームに所属する選手との走行でも、プロの下りはえげつなく付いていくのは怖くて大変ですがC60では食らいついて行く事が出来る凄い安定感です。
☆平地
ホイールをシマノDuraC35を履いてトレーニングコースで使用している信号少なめの平坦を30km程走行。
ゼロスタートから30kmくらいまでの反応は正直まったりしておりパキパキ感が少ないです。
BMCのSLR01Rを2年乗ってからのC60ですが、SLRはスポーツカーの様に踏んだ時の反応が良くパキパキとしている感じでライダーの出力にリニアに反応してくれました。それと比較すると、かかりは悪い感覚ですが、サイコンを見ていると軽く回していくと知らない間に速度が上がっていくのに驚きます。下りでフレームの強靱さのあまり速度が乗らないと自転車が立ってくる感じがするくらいしっかりしているので、速度をあまり感じにくいのは安定感からくるものだと思います。実際平地でも自分で感じている速度より3k~5kmくらい低く感じます。
そして40kmを超えてからの加速が良くある程度の速度になってからの速度維持は軽いだけのバイクよりもかなり楽に出来ます。
先程のプロ選手との練習でも空気抵抗が決して良いバイクではないのですが不思議な程楽に走れまました。
☆上り
自分は苦手エリアになりますが、トルクを掛けて回していくと踏んだら踏んだ分だけ推進力になるような感じです。
綺麗に廻して上るのもありですが、トルクを掛けた走りの方がより進む感じが強いです。
決して軽いフレームではありませんが、上りでは重さを感じるよりも想像以上に進むというのが正直な感想です。
☆総評
硬い硬いと言われるフレームですが、意外に足に来ません。又上手く廻して乗れば足がしっかり残ります。
自分は全開での走行及び距離を乗るとモモの外側が痛くなるのですが、C60はどこも痛くならないから不思議です。
フレームの硬さを感じるのは2箇所!
其の一:ガタガタ道を走っている時にどっかりフレームに座っていると後頭部に強い振動を感じます。
其の2:コーナリング中にスピードが足りないとバイクが自然に起き上がります。
アンダーステアになるとかで無く、バイクが起き上がるバイク。今までに中々感じた事が無い感覚です。
モーターバイクでもレーサーレプリカなどは簡単に寝かせられる反面、速度が適正で無いと曲がっていても立ってくる(起き上がる)のと同じかもしれません。それ程しっかりしたフレームなんだと思います。まだ600km程しか走っていませんが、巷で言われている程硬さは感じません。
☆どんな時に使用するか?
プロが踏み倒しても大丈夫なフレームなのでレースでも無論OKなのでしょうが、個人的に合っていると思われるシチュエーションは
・ロングライド
・エンデューロ
等速度の上げ下げが少ないシチュエーションに最適では無いかと思われます。
クリテ等の上げ下げの激しいレースではSLRの方が合っているかもしれません。
理由として速度維持が楽に出来る、下りで安心して走れる。そして硬いと思われるフレームですが上手く廻して乗れば足を残す事が出来ます。
踏めば確かにより進みますが、上手く廻して乗る事でパワーを抑えながらそれなりの走りが出来ると思います。
特に集団内で上手く立ち回れば、かなり楽が出来そうです。おきなわの50kmでも優位性が発揮できるのでは無いかと思います。
今年は佐渡ロングライド210k、富士チャレ等のロングのイベント及びツールドおきなわで活躍してくれそうです。
まだ短期間しか乗っていませんが、非常に奥が深いフレームだと思います。これから様々なシュチュエーションで乗って新たな感動がありましたらレポート致します。
2018年コルナゴプレミアムディーラー
横浜ロードバイク専門店 Pedalist ペダリスト
横浜市磯子区久木町17-7
TEL:045-761-0012
mail:pedalist@miracolare.co.jp
取扱いブランド
COLNAGO
Pinarello
DeRosa
Bianchi
Cinelli
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