【レースレポート】第52回JBCF 東日本ロードクラシック 群馬大会 Day-2 フェミニン廣瀬選手

【レースレポート】第52回JBCF 東日本ロードクラシック 群馬大会 Day-2 フェミニン廣瀬選手

第52回JBCF 東日本ロードクラシック 群馬大会 Day-2

(F決勝:6kmサーキットコース 4周回 24.00km)

群馬サイクルスポーツセンターで行われたJBCF東日本ロードクラシック群馬大会にて、Pedalist実業団登録選手としてデビューして参りました。

レース当日朝、なかなか寝付けなかったせいか起床時は頭痛と、運悪く重なってしまった体調不良による影響で立ち眩み。これ、走れるか?とさすがに不安になるがとにかく完走しようと改めて自分に言い聞かせた。

大事なレースではお守りとして必ず身に付けるシャイン・オン!キッズの勇気のビーズと、練習仲間がくれた勝守。

☆シャイン・オン!キッズ→http://sokids.org/ja/

■6:00に会場入り。

数日前からの人生の中で最悪と言っていいほどの体調不良により、練習どころか洗車すらも出来ないまま本番を迎えてしまい、あまりの汚さに福本選手がバイクを磨いてくれる。その後の試走でもアップしたいであろうところ、コースレイアウトの説明、気を付けるポイント、攻略を丁寧に教えてくれる。レースではこのアドバイスに大いに助けられる。

■8:50 E1スタート

浅野選手と共に福本選手の応援に向かう。選手待機場所まで行くと、横浜から奥様と応援に駆けつけてくれた練習仲間の姿が。驚きと嬉しさとプレッシャーが同時に襲ってくる(笑)。

そんなこんなしているうちに130名超のE1カテゴリーがスタート。スタート位置が最後尾になってしまった福本選手でしたが、その後メイン集団の前目に位置取り、ホームストレートを過ぎる時には応援する我々に視線を向ける余裕さえ見せる、一切不安を感じさせない走りだった。それだけにゴールを見届けたかったが、後ろ髪を引かれつつアップのため数百メートル離れた駐車場へと戻る。

GT-Roller flex-3にて福本選手のアドバイス通り、L3 15分、L5~6 30秒×3にてアップ。この時期にしては気温が高めなので、暑さに順応させるため敢えて長袖のままで一汗かく。すると、ゴール直前で落車してしまったという福本選手が戻ってきた。視線を落とすと両足に赤いものが滲んだ大きなガーゼが貼ってある。これから走る人にこんな姿見せたくなかったと気遣ってくれたが、意外とそこの動揺はなかった。むしろ、彼の体の方が心配で仕方なかった。

しかし、自力で自転車乗って帰って来てるし、大きなケガでは無さそうだと思い、ゆっくり休むように伝えスタート地点に向かう。

使用機材はこちら。

フレーム    RIDLEY NOAH SL XSサイズ
ホイール    CORIMA S+
タイヤ     Vittoria CORSA SPEED
ステム     DEDA ZERO100(80mm)
コンポーネント SHIMANO ULTEGRA 6800 (ブレーキレバーのみDURA ACE 9100)
サドル     ASTVTE SKY LINE VT
サイクルコンピュータ、パワーメーター Pioneer SGX-CA500
ギア比     50/34 11-28T(クランク長165mm)

検車(重量測定)と出走サインを済ませ、待機場所にバイクをセットするとさすがに緊張する。すると、CCCFで走ってる姿を見て同じレースで走ってみたいと実業団登録のきっかけにもなった、イナーメ信濃山形の高橋選手とStevenson選手の姿が。この2名の選手についていこうと心に決める。

■10:55 スタート

第52回JBCF 東日本ロードクラシック 群馬大会 Day-2

(F決勝:5位 6kmサーキットコース 4周回 24.00km)

リーダージャージの伊藤杏菜選手(Live GARDEN BICI STELLE)の髪留めのリボンが可愛いなんてことを思っていたら、すごい勢いで後方の選手が上がってくる。ローリングスタートなのに殺気立ってるのを感じる。おー、と思いながらも意外と冷静な自分。この殺気に巻き込まれるよりは静観しようと流れに任せて後方へ。

スタートから2km地点でリアルスタート、伊藤選手(フィッツ)が飛び出していくが誰も追わない。そして登りが始まるとびっくりするくらいペースが落ちる。それでも後方からは荒い息遣いがいくつも聞こえてくる。前からも数人落ちてくる。女子は登りをあまり頑張らないとは聞いていたが、ここまでペースが落ちるとは思ってなかったので一瞬、一気に駆け上がって飛び出したい衝動に駆られたが、このレースの目的が「集団にどれだけ残れるか」「最終局面まで残って戦えるレベルなのか」という自分の立ち位置を確認することだったので、ぐっと堪える。集団の後方に位置し、集団のペースに合わせることで、心臓破りの坂も息を乱すことなくクリアー。

二周目も大きな動きはない。だがどの選手も登りで稼がない(稼げない?)分、下りで踏んでいる。しかし下りのコーナーリングの苦手意識が邪魔をし踏めない。しかも右後方から来た選手に幅寄せされ危うく縁石に乗り上げそうになり、体勢を立て直しながら無理せず後方へ下がる。しかしこの一瞬で集団から千切れ、慌てて追いかけたらなんと、登りに差し掛かったとこで集団がペースダウン、あっという間に追いつくどころかブレーキング。なるほど・・・例え一瞬引き離されても、アップダウンの繰り返しのこのコースなら登りで追いつける、苦手な下りで無理して勝負しなくても捌けると判断、気持ちが楽になる。

そして二回目の心臓破りの坂。ここは一周目と違い、樫木選手(AVENTURA AIKOH VICTORIA RACING)や前日の覇者、望月選手(フィッツ)ら有力選手が振るいに掛けてくる。落ちていく選手を横目に食らいついていく。

三周目、大きな動きもないまま心臓破りの坂に突入。またしてもここで振るい落としが掛かる。バックストレートに差し掛かるあたりでは集団が10人以下に絞られていた。

このメンバーで最後まで行くのか?と思った矢先、先行する選手がボトルを落とし、それを踏んだ目の前の選手がふら付く、慌ててラインを外して回避。こんなことで心拍があがる。

※写真左端選手の後ろの赤いシューズが廣瀬選手

最終周回、心臓破りの坂でのアタック。さすがにキツくなるがこの時点で7人。次の瞬間、下りを利用して一気に踏まれ、自分ともう一人が置いていかれる。でも不思議と焦りはなくバックストレートでは「応援してくれてる皆は“千切れてる”って思ってるだろうな」なんてことを考えながら、先行する5人を視線の先に捕えていた。

バックストレートの下りから、ホームストレートの手前のほんのちょっとした登りで追いつけると瞬時に判断、一気に踏む。

同じく千切れたもう一人がついてくる気配があったが気にしない。

脚を使い切ることもなく一瞬で追いついた。

その直後牽制が始まる。

自分から仕掛けるつもりはなかったので、呼吸を整えながら先行する選手の動きを注視。

誰かが腰を上げたらか?と思っていたら右の方で微かな動き。

一斉に皆の腰が上がる。

前は開いている、ラインはバッチリ。

しかしうまく体重が乗らない、ギアが軽すぎてトルクが掛からない。

慌てて上げるが間に合わない、でもひとり・・・ふたり抜いた。

前方でガッツポーズしているのが見えた、届かなかった。

でも不思議と悔しさはなかった。

4位?5位?はっきりとわからなかったけど、順位よりも戦えたことがとにかく嬉しかった。初めて「レース」というものを体感した気がした。

最終ラップログ

表彰台には届きませんでしたが、いつも全力でサポートしてくださるPedalistさん、千切れてばかりの私を練習に誘ってくれる練習仲間、文句も言わずに留守番してくれる家族に少しでも恩返しできるよう、また次に向かってお母ちゃんはがんばります!

偏に皆さんの応援が大きな大きな支えになりました。この場をお借りして御礼申し上げます。

Text 廣瀬 博子選手

Pedalist
■お問合わせ
TEL 045-761-0012
mail pedalist@miracolare.co.jp
■営業時間
平日13時~21時
土日9時30分~18時30分
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火曜

※掲載写真

Perfecta navi 様  https://perfectanavi.com/cycling/12393/

JBCF公式HP http://www.jbcf.or.jp/races/20180429_id=16449#41

岡元 恒治様 https://www.facebook.com/kouji.okamoto.315/media_set?set=a.904375789743139.1073742319.100005121793440&type=3