優勝商品はツールドフランス参加権！?
サイクリストの秋の風物詩となりつつある「ツールドフランスさいたまクリテリウム」、ジャパンカップと同じく海外プロツアー選手の来日が楽しみな大会ですね。
そんなさいたまクリテリウムの予選会といっても過言ではない「Road to さいたまクリテリウム 個人タイムトライアル」に出場したPedalist廣瀬選手よりレースレポートが届きましたのでご紹介いたします。
会場となった埼玉スタジアム2002に設営されたテクニカルなコースは、脚力だけでなくバイクを操る技術も問われるタイムトライアルとなりました。
■レース名：Road to さいたまクリテリウム 個人タイムトライアル
■コースプロフィール：埼玉スタジアム2002外周特設コース(2.6km)
■結果：優勝 03:59:01（出走4名、完走4名）
■使用機材
フレーム RIDLEY NOAH SL
ホイール CORIMA S＋
タイヤ Vittoria CORSA
ステム DEDA ZERO100(90mm)
コンポーネント SHIMANO ULTEGRA 6800(ブレーキレバーのみDURA ACE 9100)
サドル Specialized POWER W/MIMIC
サイクルコンピュータ、パワーメーター Pioneer SGX-CA500
ギア比 52/34 11-28T(クランク長165mm)
今年になってチャレンジしているタイムトライアル。全日本マスターズを目標に7月のニセコクラシックに続き、今回も経験を積むためにこちらのレースに参戦してきました。
とはいえこちらのレース、各カテゴリーの優勝者は本戦である「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム個人TT」の出場権が得られるということで、それ狙いでかなり本気で挑んできている選手が多いことに後で気付くという・・・。
一週間ほど前から雨なのか曇りなのかのせめぎ合いの天気予報に翻弄されながら、最終的にはぱらつく程度かなという予報だったのと距離も短いため、カーボンホイールで走ることに決め会場入り。移動時は時折パラついていたが現地の路面はドライ、暑くも寒くもなく風もほとんどないベストなコンディション。
受付を済ませ試走までの一時間余り、車の中でまずはモグモグタイム。レースだからと言って特別なものは食べず、基本食べたいものを食べたいだけ食べる主義。この日はたらこのおにぎりとゆで卵。その後はなんとなく時間を潰してまずは検車へ。
普段乗っている自転車に（一台しか持っていませんので）DHバーを付けた装いだったのだが、まさかのUCI規定から外れているとの御指摘が・・・。とはいえ何がどうダメなのか、早口でサラッと言われて理解できず。今日は大丈夫だけど本戦はダメよ～とのお言葉に、（本戦出ないからいいや）とハイハイどうも～と流してしまい、後々後悔(笑)
まずは一周コースを確認。スタート直後にコースが狭まりその先にクランク。直角コーナー過ぎると歩道にあがり(笑)、その先ヘアピン。また直角曲がって変な人工芝の上でタイヤを絡めとられる感じでぬるぬる進み、謎の人工芝が終わったと思ったら車の速度抑制のためなのか、波打った路面。凸凹終わった~と思ったら、スタジアムの二階席へ上がる登り。角度はあるものの短いので一気に駆け上がるとその先はコーティングされたコンクリート、歩いていても濡れたらツルツル滑るやつ・・・・。なんじゃいこのコース！とぼやきながら下ってゴール。2周目はある程度加速して走ってみたが、まあ、DHバー握るタイミングなんてありゃしない(笑)如何に加速するかというよりは減速せずにコーナーを捌くことが勝負になりそうな障害物競争的なコースレイアウト。
出走は「男子」「男子オーバー40」「男子ジュニア」「女子・女子ジュニア」の順に30秒間隔。自分は女子・女子ジュニアの3番手出走。普段のレースの緊張感より発射台に立ってちゃんとクリート嵌められるかなぁという緊張の方がはるかに上回る。
30秒間隔なので、あっという間に順番がやってくる。サドルを支えててもらって左のクリートを嵌めると(意外とすんなりクリア！)、何となくバイクが右に傾いている・・・。それに真っ直ぐ立とうとするから自然と身体が左に傾く・・・（おじちゃん真っ直ぐ支えてくれないかなぁ）なんて思っているうちに目の前に差し出された指は３，２，１・・・Go！
重心が左に寄ってるもんだから、発射台から左の方向へ飛び出す。あわわしながら何とか踏み出す(汗)
最初のコーナーの手前でサイコンに目を落とすと、パワー出力はL５下限。一瞬突っ込み過ぎかな？と思ったが感覚的には悪くなかったし、時間として4分前後のレースなのでこのままいくことに！とは言え、ヘアピンやら変な芝生や謎の凸凹で脚を取られる場面があるので、終盤の登りと下りで必死に稼ぐ！
手元のサイコンでは4分強、平均パワーも220W。当社比では悪くはない(笑)と思ったら優勝してました‼
放送で名前呼ばれてステージに向かうと、なにやら普通のレースの表彰式より仰々しい感じ。表彰式終わったらインタビューとか取材とか言われるが、なんのこっちゃ？
普通に表彰式終わり一度降壇すると、各カテゴリーの優勝者だけ再び登壇させられる。
そして、突然マイク持たされてヒーローインタビュー的な。
司会「本戦に向けての意気込みは！」
私「他のレースと日程被ってるんで出ません！」
ザワザワ(笑)
正直に言い過ぎたかな？嘘でもココは意気込みとか語った方が良かったのかな？とか思ったのですが、後で訂正するのも嫌だったので、はっきりビシッと！
そうなんです、目標にしている全日本マスターズとさいたまクリテリウムが同日開催なのです。
そんなわけで私のインタビューは早々に終わり(笑)他の方へ。聞いてると皆さん、本戦の出場権を獲得する今日のために練習してきたというじゃありませんか。
うーむ、そんな中出ないとか言ってる私ってすごい勿体ないことしてる？？などと思い始めたりして、正直正解が分からなくなる。
しかし悩んでる間もなく次は、J:COMの特番撮影とかで、タレントのJOYさんとお笑い芸人たんぽぽの川村さんが隣に立ち、お二人の司会進行で改めてインタビュー(汗)
目の前にカンペを出てきて（私にではなく川村さんに）、おー！カンペだよカンペ！と、どーでもいいところで大興奮(笑)
・・・が、いざトークとなると喋りが苦手で上手いこと言葉が続かないので、大方隣に立ってらしたサイタマサイクルプロジェクトの福原選手にお任せ♪笑いも取りながら卒なく話される姿にひとり感心する。そして、早く終わってくれ~と心で叫ぶ(笑)
大して言葉を発することもなく、ひたすら頷いてようやく終わりかと思ったら、今度は一人ずつプロフィール用の写真撮影。目閉じちゃうし、自然に笑えない写真ダメ人間なのでホントに嫌だったのだが、「写真NGなんで～」というわけにもいかず渋々・・・。
何とか苦痛な時間を終え降壇し、やっと解放か！と思ったら今度はステージ裏で取材。え？え？？この大会そんなすごいの？いや、そんな話すことなんてないんですけど。と戸惑い気味で質問に答える。聞かれたことにただ答えただけなのに、出来上がった記事見たら立派な文章になっていてこれまたびっくり！私、こんなこと言ったっけ？と思っちゃいました(笑)
そしてそして、ようやっと解放～～！！！
・・・と思いきや、最後にプロフィール作成用とかで、誕生日やら出身地やら戦績やらを書き書き(汗)
本当に解放されたときはぐったり。レースより長かったし疲れた(笑)
この後は、会場に展示されていたバイクを試乗したり、午後のエンデューロに参戦されてたPadalistのライドイベント等でもご一緒していただく、住友電工自転車倶楽部の方たちの応援をしたりして、丸一日埼玉スタジアムを満喫して帰りました。
後日、Pedalistの野田社長や山崎店長、また家族からも意見をもらい、さいたまクリテリウム個人タイムトライアル本戦に出場することに決めました！
全日本マスターズのタイトル獲りは、来年改めて、機材も整えて狙いに行くとします！
急な目標変更にも関わらず、変わらずサポートしてくださる山崎店長には頭が上がりません・・・。
本戦も生温かい目で見守って頂けたら幸いでございます♪
※掲載写真
津谷 肇彦 様
瀧口 治仁 様
Text 廣瀬選手
ということで、見事トップタイムをたたき出した廣瀬選手、見事本戦の出場が決まりました！
Pedalistジャージがツールドフランスを走るなんて。。涙
お店を揚げて応援させていただきます！
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