チェーンの点検をしませんか?
こんにちは 『カナえもん』メカルームのお時間です。
今日は真冬に逆戻り。
私は活動限界です。
チェーンにも活動限界があります。
本日はそんなチェーンのお話です。
皆さんチェーンはどれくらいで交換していますか?
チェーンの寿命はおおよそ3000キロ前後と言われています。
限界突破で使用していると様々な弊害が発生してきます 。
◆チェーンは何で伸びるの?
チェーンは伸びる伸びると言われていますが、実際にはチェーンのプレートが伸びているのではないのです。
プレートのリンクどうしを繋げているピン周りが摩耗し、たわみやガタが発生し結果としてリンクとリンクの間隔が伸びるといった現象が起こるのです。
この現象はチェーンが動くたびにリンクとピンが擦れて摩耗していきます。その為潤滑剤は摩耗を抑えるために必須なのです。
◆変速への影響は?
変速機はチェーンを横から押して他のギアへ移動させています。
横に押されたチェーンは横剛性が必要でしっかりと張りがないといけません。
張りがない場合変速機の押す強さに負けもたついてしまいます。
チェーン伸びの現象はチェーンの横剛性も低下し横へのたわみも大きくなるのです。
これでは変速がもたつき変速性能が落ちるのも納得ですね。
◆チェーン以外にも影響がある?
チェーン可動部に細かい砂などのゴミが入ると研磨剤となりチェーンを摩耗させます。
するとチェーンについたゴミが研磨剤となりギアの歯までもが消耗していってしまいます。
またリンクとリンクの間が伸びて離れていくとギアとのかみ合わせが悪くなり、プーリー、ギアの歯が摩耗していきます。
かみ合わせが悪い状態でギアが削れていくと新品のチェーンに変えたときかみ合わせが合わず、最悪ギアの歯も交換が必要となってしまいます。
要注意です。
◆他には?
チェーンは変速機やギアの歯に何度もこすり付けられリンク表面、ピンも全て傷だらけになっていきます。
摩耗したパーツは動きが悪くなる為新品のパーツに変えた時滑らかに動くのはキズや摩耗がないのでそのように体感しやすくなっています 。
◆長持ちさせるには?
チェーンを長持ちさせるには先ずは注油を行うことです。
注油後余分なオイルが付いているとゴミが大変付きやすくなりますので、必ずこれでもか!というほどチェーン表面のオイルをふき取ってください。
必要な分はチェーン内部に浸透したオイルがしみだしてきて潤滑されます。
金属が乾いた状態ですと摩耗する部分の温度が上がりさらに摩耗しやすくなります。
理想はやはりチェーンが黒くなったり汚れたらチェーンクリーナー等でお掃除してあげるのが一番ですね。
◆何キロ使ったなんてよくわからないお店で何かわかりませんか?
分かります。
チェーンチェッカーという工具を使用し、何か所か摩耗具合をチェックいたします。
工具にはメモリがついております。
0~0.25 新品の状態
0.5 約2000キロほど使用した状態
0.75 約3000~4000キロほど使用した状態 ←活動限界です。
1.0 5000キロ以上使用した状態 ←限界突破 ギアも心配です。
点検は数秒で分かりますのでお気軽にお声をおかけください!