こんにちは 『カナえもん』メカルームのお時間です。
今日は暖かく寒暖差が大きく洋服選びが大変ですね。
私は元気。
最近はロードバイクのディスクブレーキが大部一般的となっていますね。
ワイヤー式と違い油圧系統はインナーワイヤーの摩耗が無くその辺は安心ですね♪
と…思っているそこの貴方。
危険です! !
油圧ブレーキはケーブルの中にオイルが入っており、確実に劣化していきます。
オイルは1年に1回交換することをメーカーは推奨しています。
◆オイルはどの様に劣化していくのでしょう?
新鮮なオイルは鮮やかなピンクや青い色となっています。
劣化が進むと徐々に黒く変色していきます。
ブレーキをかけるとパットとローターで激しい摩擦が起こり数百度の温度変化が起こります。
この熱がブレーキ本体に伝わりブレーキフルードオイルの温度を上昇させるのです。
オイルの温度が上がると沸騰しオイルが徐々に濁っていったり、不純物が発生し劣化が進んでいくのです。
◆オイルの劣化はどの様な影響があるのでしょう?
オイルが正常な状態ならば沸騰する沸点は物によって230度~330度程となっています。
しかし劣化が進むとその沸点の最大値が低くなり沸騰しやすくなってしまいます。
その沸騰…大変危険です!! 冗談抜きに死にます。
山を下っているとたまにブレーキの利かなくなった車の退避場所があります。
それ実はバイクや自転車でも使用するかもしれないありがた~い場所なのです。
「ペパーロック現象」というモノを聞いたことはないでしょうか?
ブレーキをかけてもスカスカになりブレーキが利かなくなることです。
オイルが沸騰してくるとエア噛みや、湿気が発生しオイルの圧力を阻害しブレーキが利かなくなるといった現象が起こります。
◆その他
エア噛みといったワードが出てきましたがエア噛みはオイルの沸騰の時以外にも発生している場合があります。
例えばシマノさんの取扱説明書で油圧DISCブレーキの車体は逆さまにしないでくださいとの注意があります。
これはパーパーロック現象で発生したエアや、整備時におけるエア残しでブレーキシステム内にエアが入っている場合を考慮し注意喚起を行っています。
システム内でエアが移動することによってオイル圧力が正常に機能せずブレーキがスカスカになってしまいます。
◆劣化やエア噛みはどう見極めるか?
・劣化は1年といった年月を基準にします。
・エア噛みはブレーキレバーを限界まで握った後グニグニした感触があります。
限界まで握ってレバーがハンドルバーに接触してしまった場合エア噛みを疑いましょう。
正常な状態ならばレバーは固くハンドルバーには絶対に接触しません。
◆当店メンテナンスについて
ブリーディングの際レバーの種類によって適正なメンテナンスの角度がありそれぞれ適正な角度から調整を行っていきます。
基準角度からスタートし専用の工具を使用しないとメンテナンスできない領域で作業しています。
左右引き白の違いや加減等希望に合った調整も可能です。
いま一度オイルのメンテナンスも考えてみてはいかがでしょうか。
お気軽にご相談ください(^^)