9月19日 メモリアルマルコパンター二 UCI 1.1 イタリア
名の通りイタリアを代表する今は亡きマルコ・パンター二追悼レースの一つであり彼の故郷アドリア海に面したチェゼーナティコを舞台に走るレースです。そして世界選手権前の最終調整で調子を図りに各国のトップ選手も集いました。
出走チーム(計23チーム 180人出走)
Nashonal team Italia
Southeast
CCC Sprandi Polkowice Bardiani – CSF Pro Team MTN – Qhubeka Wanty – Groupe Gobert Adria Mobil Bora-Argon 18 Bretagne – Séché Environnement RusVelo Team Colombia Androni Giocattoli – Sidermec Nippo – Vini Fantini Lokosphinx Roth Skoda Caja Rural – Seguros RGA Unieuro Wilier Trevigiani d’Amico – Bottecchia Vega Meridiana Kamen Team Team Felbermayr – Simplon Wels Team Idea 2010 ASD Amore & Vita – Selle SMP GM Cycling Team Utensilnord
コースは、ラインで周回コースにまで40キロ続き一本3キロほどの登りを行き大きな4キロの登りとテクニカルな下りを組み合わせた35キロの周回を3周し、ゴールのあるチェゼーナまで戻り1周4キロを4周する約200キロのコースです。道幅も狭く、ヨーロッパ特有のロータリーがより展開を難しくさせます。
レースの方は、コンチネンタルチームを中心としたチームが積極的に逃げを作ることから始まります、僕もこれに参加、うまく逃げれれば途中の集団のハイペースと位置取りを気にせず走れるメリットがあるからです。
終始60キロ近い速度で進み1時間経過しても中々決まりません。
なぜなら、世界選手権に向けきているイタリアナショナルチームが集団コントロールをしているからです。
メンバーは、テレビでもよく見えグランツールやクラシックで優勝している選手のみの構成。
・ニーバリ( イタリアのエース、3大ツール優勝)
・ヴィスコンティ(クラシックハンター、グランツールステージ優勝)
・スカルポーニ(ジロ優勝)
・ウリッシ(ジロステージ優勝)
・ジャコモ( トレックチーム)
・アニョリ(アスタナ )
・トレンティン(Etix グランツールステージ優勝)
・サンタローミナ(元イタリアチャンピオン)
という十分なタレントで揃えてきています。
そして最初の3キロの登りでやっと逃げが決まったものの、ここまでのハイペースで10人程は消える。
そしていよいよ周回に入りイタリアナショナルチームの攻撃が始まる、各選手プロツアーエース格の選手が捨て身でアシストするという贅沢なシナリオであるが、走る側として辛い残念ながら50人の選手と共に90キロ地点で千切れレースを終えました。周回ごとに選手がゴッソリ降りるサバイバルなレースでした。完走は180人出走で40人弱、つまり常に40位以内で位置取りをしていないといけないという意味であります。そして1位ウリッシ2位ヴィスコンティ3位ニーバリのイタリア3人の逃げでレースは終わりました。
驚く数値を紹介すると、ラストの4キロの4周回の16キロを3人が逃げていたわけですが、ニーバリが一人引きで平均時速55キロという驚異的なスピードで30人弱のメイングループから逃げ切ったということです。
しかも獲得標高3000m近く登ってこれです。世界のレベルは、分厚いです。しかし、トップ選手がハンデや言い訳せず本気でぶつかるレースに出れるこの機会に感謝と共に力不足を痛感しました。
AMORE & VITA SELLE SMP
Yukinori Hihsinuma