【レースレポート】2020 JCRCロードレース in 群馬CSC, Wクラス

【レースレポート】2020 JCRCロードレース in 群馬CSC, Wクラス

今年はコロナで大会が開催されず、モチベーションを保つのがなかなか厳しい中、ようやく少しずつではありますが、大会、イベントが再開され始めてきました。

廣瀬選手からJCRCロードレースのレースレポートが届きましたので是非ご覧くださいませ!

■レース名:2020 JCRCロードレース in 群馬CSC, Wクラス

■コースプロフィール:群馬サイクルスポーツセンター3周回 約18 km

■結果:1位 (出走10名)

■使用機材

フレーム     CARRERA PHIBRA NEXT

ホイール     CORIMA S+
タイヤ        Vittoria CORSA チューブラー

ステム        DEDA ZERO100(100mm)
コンポーネント    SHIMANO ULTEGRA R8000(ブレーキレバーのみDURA ACE R9100)
サドル        Specialized POWER W/MIMIC
サイクルコンピュータ、パワーメーター    Pioneer SGX-CA500
ギア比        52/36   11-28T(クランク長165mm)

 ツール・ド・フランス、ジロ・デ・イタリアとプロレースが再開されつつある中、ホビーレースも色んな対策を練りながら開催の動きが広がっています。

そんな中、Pedalistでは恐らく馴染みが薄いであろうJCRCのレースに参戦してきました。

JCRC(日本サイクルレーシングクラブ協会)は登録制でありながらも登録費用は掛からず、尚且つ個人で登録可能です。

年間通してシリーズ戦になっており、一戦毎の勝敗とは別に年間獲得ポイントでも競われます。レースも脚力別のカテゴリーになっており、初戦は「脚力判定クラス」での出走が基本となります。またそれとは別に年齢別・性別でのカテゴリーもあるので、自分にあった(または狙いたい)カテゴリーを選択してレースを楽しむことが出来ます。

実業団で走るのは無理だけど、エンデューロとは違うレース感を味わいたいという方にはもってこいなのではないでしょうか。バンクを使ったレースも開催されます。

今回私は脚力別ではなく、小学生以上の女性限定のWクラスにエントリーしました。

過去のリザルトを見ると、名の知れた選手もチラホラ。コースも実業団やJPTでも使用される所なので、簡単には勝たせてくれなさそうです…。

スタート時間は11:30と遅めだったがとにかく遠いので早朝出発。今回はドライブ大好き次男も同行。途中トイレ休憩を一回挟み4時間の移動、遠い・・・・。

9時に会場入りしのんびり準備。ゆで卵とバナナでお腹もしっかり満たす。

2年前に実業団デビュー戦として走ったコースなので、個人的には思い入れのある場所、その当時のメモを見て変速ポイントを確認(アップダウンの多いコースなのと、後半に心臓破りの坂があるので、インナーに落とすタイミングが重要)、試走にて再度確認。

1周6㎞なので、試走1周でガツンと上げて終わろうとしたら、コースアウトする場所を逃し2周する羽目に・・・(笑)これで脚使っちゃいかん!と思い、流す感じで走り終える。

いよいよ招集間近になるとすっかり忘れていた緊張感。久しぶりに緊張してお腹を壊した(笑)でも意外と、そういうときの方が結果良かったりする。

Wクラスは脚力判定クラスの2分後にスタートで、人数の少ない中学生クラスのJ、60歳以上のGクラスとの混走。しかしここは通常のエンデューロと違い、混走でも別カテゴリーとのドラフティングは禁止になっており、あくまでも別レースとして走ることが求められます。

コースインしスタートを待っていると、お隣にいたチャーミングな女性に名前を呼ばれる。

聞くとなんと、今年のコロナ禍で開催され参加させて頂いたバーチャル新潟県選手権でご一緒させて頂いた千草さん(正確には、あっという間に千切られちゃったから一緒には走ってないが・・・汗)。ご挨拶しつつお話をさせて頂く。お陰で緊張をごまかせた!

そうこうしていると前のクラスがスタートして、いきなり5秒前のカウントダウン。いきなり過ぎません?なんて思っているうちにスタート。前日の雨でクリートに泥が付き嵌らない、ローリングスタートとは言え焦る。クリートを嵌め終えた頃にはポジション取り争いで、カテゴリー問わず10名ほどが前に。その中に同じWクラスの選手は4名、ひとりはなんと、自分の目の前を走る小学生!とても小さくて軽いせいか、カーブや路面のガタツキの度に飛んで行ってしまいそうで、万が一落車したら絶対に轢いちゃうよ!と思い、とにかくその子の前に出ることだけを考える。

ひとつめの登り区間に入りリアルスタート。ここで前にいた数名が自然とこぼれていったのですかさず前へ、小学生も安全にパス。この時勢いに任せて逃げてみようかとも思ったのだが、コースの狭さと他クラスの選手が前方にいたのとで、安全策を取り逃げはせず先頭集団で。とはいえ3周の短いレースなので休みどころはなく最初から全開、楽ではない(笑)

次の登りに差し掛かり、スタート時に声を掛けてくれた千草さんが少しペースを上げる。小柄なのに力強いダンシング、めっちゃカッコイイ!こういう姿も相手にプレッシャー与えるんだな~なんて見とれている場合ではなかった。遅れをとらないよう付いていく。

2周目に入る直前、3人だから回して逃げよう!と千草さん。ん?もうひとりいるの?てっきり2人だと思っていたら後ろにトライアスリートのスーパーJCが!思いもよらない強敵が後ろにいた(笑)

ここからは3人で回しながら(集団としては他カテゴリーの選手もいたので6~7人くらい)ひたすら逃げる。

強敵2人を相手にノープランのまま最終周へ突入。

前に3人Gカテゴリーの選手がおり周回数が異なるためMOTOから、ゴールライン手前から左に避けるように指示されている。なるほど、このままだと間違いなくゴールスプリントになるから、位置取りとしては右だなと判断、気を引き締める。

最後の心臓破りの坂、何も考えていなかったが身体が勝手に動いた。ガチ上げという程ではないが踏んだ。脚には余裕があったので8割くらいでジワリとあげる。その後の小さな登りで集団の前に出る、よし、ゴールスプリントで前を遮るものは無くなった。

ちらり後方に視線をやると、ピンクのキャップ(JCRCはゼッケンではなくヘルメットにカテゴリー毎の色別キャップを被ります)がひとつ。スーパー中学生が付いてきた!

ちょっと脚を緩めて牽制・・・何も仕掛けてこず後ろにいる。自分の動きに合わせて動いている様子。瞬時に先に動けば勝てると確信、ゴールが緩やかな登り基調なのでここもジワリと上げる。付いてきてる気配はあるものの、差し込んでくる気配はない、それなりの差もあった。勝ちだ、そう思った瞬間無意識に脚が緩んだのか、右の視界の端にホイールが見えて焦る!慌てて踏み直して先着、危ない危ない。久しぶりに叫びました(笑)

結果、0.067秒差。ゴールするまでがレースです、気を付けましょう(笑)

戦利品はお米5キロとリンゴ。非常にありがたい品々です(笑)

そして、ヒロコを撮るヒロコさん(下)。同レースにヒロコが3人もいるという奇跡が起こりました!いつか、チームヒロコで走ってみたい(笑)

 コロナ対策でいつも以上に気を使って頂いたレース開催だったと思われます。

それによる業務も増えてしまったであろうことは容易に想像できるだけに、このようにレースを開催していただけることは非常に嬉しい限りです。関係者の方々にこの場を借りて御礼申し上げます。

※掲載写真

日本サイクルレーシングクラブ協会 様

橋本 弘子 様